【特集】日の丸を背負うための登竜門 JOCジュニアオリンピックカップ~第37回全国都道府県対抗中学バレーボール大会(読売テレビ「あすリートPlus」)
◆未来のオリンピック選手を輩出する大会 全国都道府県対抗中学バレーボール大会 決勝の激闘
2023年12月にJOCジュニアオリンピックカップ、全国都道府県対抗中学バレーボール大会が開催されました。オリンピック選手を多数輩出しているこの大会は、今回で37回目となりました。都道府県の12名の選抜チームによる全国大会で、各中学校から3名まで選出することが可能です。男女それぞれ48チームが日本一を目指して戦いました。「あすリートPlus」では、決勝戦の激闘をお伝えしました。 涙は生まれ変わるためのもの ~久光スプリングス 石井優希~
◆女子の頂点に挑んだ大阪北選抜と大分選抜 両エースの活躍が命運を握る
女子決勝戦に勝ち上がったうちの1チームは大阪北選抜。エースは強豪・金蘭会中学のアウトサイドヒッター・中山沙也(さや)選手です。広い視野とキレのあるスパイクで、チームキャプテンで大阪国際中学の磯邊萌心(いそべ・めぐみ)選手からも絶大な信頼を置かれています。 (磯邊)「中山選手はチームが苦しい時に必ず決めてくれたり、チームを引っ張ってくれたりするところが頼りになります。決勝では自分たちの流れで試合をすることを目標にして、必ず優勝できるように頑張ります」 決勝戦に進んだもう一方のチームは、大分選抜です。182cmの長身、植田南中学3年の忠願寺莉桜(ちゅうがんじ・りおん)選手がエース。左から繰り出す強烈なスパイクが武器で、16歳以下日本代表メンバーにも選ばれた逸材です。 (忠願寺)「ここまで来たからには絶対日本一をとって、支えてきてくれた方々にしっかり恩返しができるように頑張ります」
◆フルセットの激闘を制した大阪北選抜 2大会ぶり4度目の優勝
Asueアリーナ大阪で行われた3セットマッチの決勝戦。あすリートチャンネルの中継では、解説に現日本代表の林琴奈選手(JTマーヴェラス所属)を招きました。金蘭会中学時代には大阪北選抜のキャプテンとしてこの大会を経験し、優秀選手賞を受賞しました。 高さのある大分選抜に対し、大阪北選抜は磨いてきたブロックで対抗。エースの中山選手の3連続ポイントもあり、第1セットは25-22で大阪北選抜が先取しました。 第2セットでは、大分選抜のエース・忠願寺選手が魅せました。高さのあるスパイクを巧みに打ち分け得点を重ねます。さらにサービスエースを奪うなどして、26-24で勝利。フルセットに持ち込みました。 第3セットは、両チームのエースの意地のぶつかり合いとなりました。中山選手と忠願寺選手の打ち合いで、20-20に。ローテーションで両エースが後衛に回りました。ここで大阪北のキャプテン・磯邊選手からレフトからのスパイクを決めます。勢いづいたチームは一気に4連続ポイント。マッチポイントを迎えました。最後はサーブで崩し、セットカウント2-1で大阪北選抜が2大会ぶり4度目の優勝を決めました。