大学入試の多様化進む「一般と総合型」何が違う? 求められている「三要素」を理解しミスマッチを防ぐ
【評価方法】主に学力検査(個別学力検査または大学入学共通テスト)を基本とし、各大学の特色に応じて評価方法が調整される。特に、客観式や記述式の検査方法を適宜組み合わせることにより、多角的に評価するよう努められている。さらに、調査書等により「学ぶ意欲」を評価する。 【日程】試験は2月1日から3月25日までに、各大学が定めた日程で実施。合格発表は3月31日まで。 【募集定員】各大学の入学定員に基づいて募集が行われる。
(2)総合型選抜 【目的】志願者の能力や意欲、学問に対する適性を多角的に評価し、志願者の主体的な学びの姿勢や目的意識を重視した選抜を行うことを目的とする。 【概要】総合型選抜は、公募制であり、志願者本人の意志で出願するものであることから志願者の記載する資料(活動報告書や志望理由書、学修計画書等)を活用し、詳細な書類審査や時間をかけた面接によって、志願者の能力、意欲、適性等を多面的、総合的に評価・判定する選抜方式。
【評価方法】目的意識や学習意欲だけでなく、大学で学ぶために必要な基礎学力も適切に評価される。そのため、少なくとも大学入学共通テストまたは小論文等、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等の評価方法のうちいずれかを必ず活用することを義務づけられている。 【日程】出願は9月1日以降、合格発表は11月1日以降。 【募集定員】定員は大学が定めるが、学校推薦型のような定員の割合などの制限はない。
(3)学校推薦型選抜 【目的】志願者の高校での学習や活動の成果、学習意欲を評価し、大学での学習に対する適応力を備えた人材を選抜することを目的とする。 【概要】学校推薦型選抜は、出身高等学校の校長からの推薦に基づき、調査書を主に志願者の適性や意欲を評価する選抜方式。 推薦書の中に、学習歴や活動歴を踏まえた「学力の三要素」に関する評価や生徒の努力を要する点などその後の指導に配慮を要するものがあれば記載を求める。