動画生成AI「Sora」でエンタメ動画をつくってみた…!ド素人でも自作動画を楽しめる時代がくるのか?
さっそく使ってみた!
米OpenAIは先週、今年2月の発表から世界的な話題に上っていた動画生成AI「Sora」をリリースした。 【写真】えっ、これが「AI」なの!?…人妻・明美(41歳)を見る Soraを使えるのは有料のChatGPT PlusとProのユーザーに限定されるが、それでも各国からアクセスが殺到したせいか、同社はサービス開始とほぼ同時にSoraの利用者登録を停止した。その後徐々に利用制限は解除されたと見られ、13日金曜日の朝にはようやく筆者も利用できるようになったので、早速使ってみた。 すでにOpenAIに登録済みのメールアドレスとパスワードを入力すると、即座にSoraの利用者登録が完了した。そこで初期画面の左側にあるメニューから「featured」という項目をクリックすると、これまで世界中のユーザーがSoraを使って製作した多数のショート動画を一覧できる。 その中から筆者は「科学者ネコが顕微鏡を操作している」動画を選んでクリックすると、その製作に使われたプロンプトが画像の真下に表示される(図1)。これを参考に、自分がこれから製作しようとする動画のプロンプトを考えることができる。
日本語だとまだシンプルなプロンプトしか使えない
ちなみに「科学者ネコの動画」を製作するには、次のようなプロンプトが使われていた。 Two long-haired alluring calico cats with lab coats testing chemical sensors in a cleanroom laboratory, one is using a computer, the other one using a microscope(白衣を着た長い毛の魅力的な三毛猫2匹がクリーンルームで化学センサーをテストしている。片方の猫はコンピュータ、もう片方は顕微鏡を操作している) いわゆる「プロンプト・エンジニアリング」とまではいかないが、それでもかなり緻密で凝った表現である。ただ、筆者が実際に日本語でそうした複雑な表現のプロンプトをいくつかSoraに入力してみたが、そこから出力されたのは全く意味不明の欠陥動画だった。複雑なプロンプトが入力可能なのは、今のところ(恐らく)英語のみに限定されているようだ。 逆に日本語で使えるのは短くシンプルなプロンプトに限定される。試しに筆者が「空を飛ぶユニコーン」と入力してみると、確かに天空を駆けるユニコーンの5秒間の動画が出力された(図2)。 この初期動画を加工するためのコマンドがSoraにはいくつか用意されているが、筆者のような初心者にとって最も頼りになるのは「Remix」と「Blend」という2種類のコマンドだ。 Remixは初期プロンプトで一旦作られた動画の内容を後から変更するために使われる。たとえば「ユニコーンの尻尾と鬣(たてがみ)の色を変えて」とリクエストすると、確かに、それまで虹色だったものが銀色へと変化した(図3)。 一方、Blendは2本の異なる動画を1本に融合するために使う。試しに図2と図3の動画をBlendで1本に融合すると、確かに尻尾は虹色、鬣は銀色という融合ユニコーンが空を舞う動画が出力された(図4)。 ただRemixにせよBlendにせよコンテンツの事細かな制御はできないので、出力される動画がどんな内容になるかは実際にやってみないと分からない(実はある程度まで制御できるが、本稿では割愛する)。その点に満足できない人もいるだろうし、逆にそうした意外性が楽しいと感じる人もいるだろう。
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