ホントにこの姿のまま走り出す! ホンダ0(ゼロ) SALOONと0 SUVをワールドプレミア、ビークルOSは、ASIMO(アシモ)!
ホンダは、米国ラスベガスで開催中のCESで、2026年にグローバル市場に投入を開始するBEV「Honda 0(ゼロ)シリーズ」のプロトタイプを発表した。2026年前半に、まず登場するのは「Honda 0 SUV」で、その後2026年中に、0シリーズのフラッグシップである「Honda 0 SALOON」がデビューする。 Honda 0シリーズのラインアップは2030年までに7モデル ホンダは今回、Honda 0シリーズのラインアップが2030年までに7モデルとなることを発表した。 2026年前半:Honda 0 SUV 2026年中:Honda 0 SALOON 2026年中:エントリーSUV を北米を皮切りにグローバルで市場投入する。グローバル生産を目指すが、まずは北米生産でスタートする。エントリーSUVについては、「スタート価格が3万ドル以下(約470万円以下)」となる。 2027年:3列大型SUV これは、SPACE-HUBの量産型ということなのだろう。 2028年:コンパクトSUV 2029年:スモールSUV 2030年:コンパクトセダン が市場投入される計画だ。 HONDA 0シリーズ SALOONのデザインを解く プランビューで明かされるゼロ・サルーンのMM戦略 Honda 0 SUV:0シリーズの中型SUVプロト 昨年のCESで発表されたHonda 0シリーズは、「0 SALOON」と「0 SPACE-HUB(スペースハブ)の2台だった。しかし、シリーズ量産第一弾モデルとして最初に市場投入されるのは今回、ワールドプレミアされた0 SUVになる。 0 SUVは、ホンダが将来のBEVで実現したい空間価値の考え方を示すコンセプトモデル「SPACE-HUB」の考え方を踏襲した中型SUVだ。「Thin, Light, and Wise.(薄い、軽い、賢い)」のアプローチをSUVに適用することで空間の広さを一層拡張し、開放的な視界と自由度の高い広々とした居住空間を実現する。 0 SUVがシリーズ第一弾となるのは、「市場のニーズが高いカテゴリーだから」だという。 Honda SPACE-HUB(2024) Honda 0 SALOON:0シリーズのフラッグシップ CES 2024で公開されたコンセプトモデル「SALOON」を2026年の市販化に向けて進化させたプロトタイプだ。 シリーズのフラッグシップであるHonda 0 SALOONは新開発のBEV専用アーキテクチャーをベースに0シリーズの開発アプローチである「Thin, Light, Wise.」を具現化している。 1年前のコンセプトモデルと比較してみる 1年前のコンセプトモデルと比較すると、デザインコンセプトは不変。コンセプトではガルウィング1枚ドアだった開閉部がコンベンショナルな2枚ドアになったほか、フロントウィンドウトップにLiDARとおぼしきデバイスが装着されるなど、量産型にかなり近くなっていることがわかる。一方で、サイズその他はほぼコンセプトモデルそのものだ。 ASIMO OS もっとも注目すべきは、Honda 0シリーズに搭載されるホンダ独自のビークルOS「ASIMO OS」だ。ASIMO(アシモ)OSは、ソフトウェア・プラットフォームとして、AD(自動運転)/ADAS(先進運転支援システム)やIVI(In-Vehicle- Infotainment:車載インフォテインメント)などのクルマのシステムを制御するECUを統合的にコントロールする。 このASIMO OSは、OTA(Over The Air)でアップデートが可能で、車両の販売後もユーザー一人ひとりの志向やニーズに応じて進化していく。ASIMO OSはHonda 0 SUV、0 SALOONの量産モデルを含むHonda 0シリーズの各モデルに搭載する予定だ。 Honda 0シリーズ専用SoCの開発 ホンダは、0シリーズの目指すSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)を実現するため、ルネサス エレクトロニクスとコアECU向け高性能SoC(システム・オン・チップ)の開発契約をしたこともCES 2025で発表している。ホンダはルネサスの第5世代汎用車載半導体「R-Car X5シリーズ」SoCにホンダ独自のAIソフトウェアに最適化されたAIアクセラレーターを組み合わせて、AI性能としては業界トップクラスの2000TOPSを20 TOPS/Wの電力効率で実現することを目指す。
MotorFan編集部
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