ドドドド!擬音が聞こえそう…「ジョジョ」空条徐倫フィギュアを塗装技術でよりリアルに!「ハイライトやシャドウを描き込み、立体感を演出しました」
「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する兵器を立体化した「ガンプラ」や、縮尺模型、ミニチュアとも称される「スケールモデル」、そして、漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクターをかたどった「フィギュア」など、SNSでは“作り手の自由な発想”が反映される、これらのコンテンツを目にする機会が多い。 【比較画像】空条徐倫、綾波レイ、クワトロ大尉の変化も凄い! 本稿では「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」の主人公・空条徐倫のフィギュアにリアルペイントを施し、話題になったゆこさん(@gnkntn04)にインタビューを実施。製作にいたる経緯や、製作過程で特に苦労したポイント、この作品を通じて学んだことなどを振り返ってもらった。 ■影の付け方はアニメやコスプレイヤーの写真を参考にしました ――製作過程でもっとも難しかった部分を教えてください。 【ゆこ】もとの造形のまま、よりリアルに人間らしくまとめるのが難しかったですね。そのままでは目元にほとんど凹凸がなく、平面な印象だったので、ハイライトやシャドウを描き込むことで最大限に立体感を出しました。アニメを見返しつつ、さまざまな角度からメイクや顔の印象を確認したり、コスプレイヤーさんの写真を見ながら、どこにどんなメイクをすれば徐倫らしさを引き出せるのか……といったことを研究しました。 ――今回の製作において楽しかった部分は? 【ゆこ】どの作品にもいえるのですが、やはりメイクがいちばん楽しかったです。徐倫の特徴でもあるカラーリップやアイシャドウを調色したり、唇は少しオーバーリップにしてみたり。アイラインや眉毛は角度を少しいじるだけでも印象ががらりと変わるので、どんな雰囲気にしようか、あれこれ想像しながら塗る時間はとても楽しかったですね。 ――この作品のなかで特に気に入っているポイントはどこですか? 【ゆこ】こだわって仕上げた顔ですね。徐倫らしさを出しつつ、リアルな雰囲気に仕上げられたのでとても気に入っています。顔の雰囲気になじむように描き込んだタトゥーもお気に入りのポイントです。 ――作品を通してモデリングにおける新しい発見や学びはありましたか? 【ゆこ】リアルフィギュアを製作するときは自然な色味を選んでしまいがちなんですけど、キャラクターフィギュアの場合は肌や髪、目などにさまざまな配色がされているので、普段使わない色を使用することが多くて。「この色を使えば、こんな雰囲気に仕上がるんだ!」という発見が多く、毎回、勉強になっています。今回のポストをきっかけに、リペイントやガレージキットという概念を知ってくださった方も多かったので、これからも定期的に情報を発信していきたいと考えています。 取材・文=ソムタム田井