アカデミー賞「ゴジラ-1.0」山崎貴監督インタビュー 受賞後テレビ初出演で語った、授賞式での内幕…日本映画への影響は?
■“ゴジラシューズ”話題に チームでそろえたワケは
佐藤梨那キャスター 「実は今回の授賞式作品だけでなく、山崎監督たちがはいていた靴が話題になったんです。かかと部分が“ゴジラ”の手になっていて『ゴジラシューズ』だと話題になりました」 有働キャスター 「受賞を確信してから作ったのでしょうか?」 山崎監督 「その前のキャンペーンというかロビー活動をしていた時に、僕一人ではいていたんですが、アメリカ人皆にめちゃくちゃウケるんですよ」 「リドリー・スコットの衣装をやっている人とかが『これ何だ、どこで買えるんだ』ってすごい興奮して見てくるくらい、めちゃくちゃ評判よかったんです」 有働キャスター 「どうしてチーム皆でこの靴にしたんですか?」 山崎監督 「ハザマさんというこれを作ってくれたメーカーが、今回、せっかくのノミネートなんで全員分を用意してくれるって話になりました。それで、皆でそろえて“チームゴジラ”で行こうじゃないかということになったという感じですね」 有働キャスター 「ステージでもチーム感をすごい感じたんですが、山崎監督も?」 山崎監督 「やはり視覚効果賞なんで、1人でとったわけじゃなくて、僕ら4人で行きましたけど。35人のチーム全員でとったものだから、何とか皆で一丸となってとったというふうにしたかったですね」
■スピルバーグが「すごい好きで3回もみた」と
有働キャスター 「実際に行って、皆さんとトークするわけですよね。具体的にどんな人とどんな話をしたんですか?」 山崎監督 「Q&Aっていう色々な人たちを呼んでスクリーニングをやって、質問に答えるという会もあったんですけど、一番すごかったのはランチョンっていうノミニーの人たちが集まって昼食会をやったものです」 「そこに行ったらトランスレーターの人から、『スピルバーグっぽい人がいますよ。挨拶しますか』って言われました。『いやいや、スピルバーグはここにいないよ』って言いつつ…」 「だんだん近づいて解像度が上がっていくと本当にスピルバーグなんですよ。何でいるんだろうと思ったら、別の作品のプロデューサーで来ていました。僕の最初のきっかけは『未知との遭遇』ですごい大きいですから、絶対に話したいなと思って」 「その時、スピルバーグはディズニーのボブ・アイガーCEOと話していたんですけど、すごい話が長いんですよ。『ゴジラの者ですけど』みたいな感じで、僕が後ろからゴジラを出していたら気づいてくれました」 「『ゴジラの監督か! すごい好きで3回もみたよ』と言ってくれました。スピルバーグが僕のゴジラを3回もみたんだと思っただけで、すごい気持ちになっちゃいました。ついに本物のスピルバーグにたどり着いたというか、いたんだ本物が! という」 有働キャスター 「スピルバーグさんから『俺がプロデューサーやるから一緒にやらないか?』という話は…」 山崎監督 「そういう話は全くなかったです。その時は」 有働キャスター 「今後はある?」 山崎監督 「ゼロではないと思います」