ラピダス、国内AI企業と協業 データセンター向け半導体
次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京)は8日、人工知能(AI)の開発を手掛けるプリファードネットワークス(東京)、クラウドサービス大手さくらインターネットと協業すると発表した。 データセンター向けに電力消費を抑えた高性能半導体を製造する。国内大手との協業によって、ラピダスの課題とされる顧客開拓にも弾みがつきそうだ。 生成AI普及で消費電力が急増することが見込まれており、高効率な半導体の開発・製造や実用化につなげる。3社は8日、基本合意を締結。プリファードネットワークスが設計した半導体をラピダスが受託製造する。さくらインターネットのデータセンターへの導入を視野に検討を進める。 ラピダスは北海道千歳市に工場を建設中で、今年4月には試作ラインの稼働を控える。小池淳義社長は「基本合意はグリーン社会に貢献する国産AIインフラ伸展の大きな一歩になる」とのコメントを公表した。