【都市対抗】三菱重工West・竹田祐 勝負のマウンドへ
「都市対抗で勝つことが最優先」
ドラフト後の日本選手権では登板なし。敗退翌日、チームはオフだったが竹田はこの日から3年目へ向けて始動した。目指したのは下半身主体のフォーム。元々ストイックで思考力にも優れるタイプだったが悔しさを味わったことでこれまで以上の気迫をみなぎらせるようになった。「意識の高さ、野球に対する取り組みは入社時から向上心の塊と言いますか、自分がうまくなるためならどれだけでも練習する選手だったんですけど、それにプラスαで今年は絶対にプロに行くというような意思を感じます」と津野監督。ストレートの質の高さはもちろんのこと今年はフォークの精度が向上し奪三振率が向上している。 「大学4年のときは150キロを超えなかったんですけど、今は普通に超えるようになってきて常時140キロ後半出るようになってきているんで、球速帯と安定した制球が成長してるかなと思います。去年とはすべて違うと思うので、去年は都市対抗でボコボコに打たれて悔しい思いしたので今年は1つでも多く勝てるように頑張りたいです。自分が入って2年連続1回戦負けなので今年は1回でも多く勝ちます。都市対抗で勝つのが最優先で勝てば評価されると思うので、目の前の一戦に集中してやっていきたいです」(竹田) 本来であればなかったはずの『3度目』の都市対抗。誰もが認める結果を残し、これがまわり道ではなく最短距離だったことを証明する。
PROFILE たけだ・ゆう●1999年7月5日生まれ。大阪府出身。184cm90kg。右投右打。住道南小2年時にオール住道で野球を始め、住道中では生駒ボーイズでプレー。履正社高では2年秋からエースで大阪大会準優勝、近畿大会優勝、明治神宮大会優勝。3年春のセンバツ準優勝。明大では東京六大学通算39試合、11勝5敗、防御率2.54。22年に三菱重工Westに入社。最速153キロ。変化球はカーブ、スライダー、フォーク。
週刊ベースボール