【神宮大会】横浜が1997年以来のVへ王手 初出場の広島商は大宗和響が“184球”の力投 敦賀気比との死闘制す
◇第55回記念明治神宮野球大会 高校の部(23日、神宮球場) 神宮大会・高校の部の準決勝2試合が23日に行われ、横浜と広島商が決勝に勝ち上がりました。 【画像】岐阜高で指導し選手の質問に答えるイチローさん
■横浜は1997年以来のVに王手
準決勝第1試合は、し烈な投手戦。5回に横浜が1点を先制しますが、8回に東洋大姫路が追いつき、延長戦へ。 ノーアウト1、2塁から始まる延長戦のタイブレーク。10回は両者投手陣が踏ん張り得点を与えません。 それでも11回に勝ち越した横浜は、奥村頼人投手(2年)が直後の守りでノーアウト満塁の窮地を無失点でしのぎ勝利。この試合、先発し5回まで投げたあと延長戦からマウンドに戻った奥村投手と、6回から9回まで投げた織田翔希投手(1年)との継投で東洋大姫路を振り切りました。横浜は松坂大輔さんを擁した1997年以来、27年ぶりの優勝へ王手をかけています。 敗れた東洋大姫路は阪下漣投手(2年)が、11回を一人で投げ抜く150球、3失点(自責点1)と粘りの投球を見せるも、あと一歩及ばず。準決勝で敗退となりました。
■広島商は初出場から快進撃
準決勝第2試合、広島商と敦賀気比の一戦も死闘。広島商は2回に2本のタイムリーで2点を奪うと、5回まで5得点と試合を優位に進めます。 投げては先発の大宗和響投手(2年)が、ランナーを出しながらも要所を締める投球。前日の東海大札幌戦で1イニングを投げ連投となりましたが、粘りの投球をみせます。 しかし8回には、風に流されアンラッキーなヒットや守備のミスも絡み3失点。9回も2アウトから味方の送球エラーで2点を奪われ、タイブレークの延長戦にもつれます。 延長10回は先攻の広島商が3点を奪い勝利に迫りますが、直後の守りでは2本タイムリーを浴び1点差へ。なおも1アウト満塁から犠牲フライで土壇場で試合は振り出しへ。 それでも延長11回は広島商が2アウトからタイムリーヒットが飛び出し勝ち越すと、相手のミスも飛び出し3得点。最後は前日8回無失点の好投をみせた徳永啓人投手(2年)が1失点で逃げ切りました。 初出場の広島商は、粘りのゲームで決勝進出。先発の大宗投手は、10回を投げ184球8失点(自責点2)の投球でした。敗れた敦賀気比は終盤2度追いつく驚異の粘りをみせましたが、準決勝で姿を消します。 決勝は25日午前10時から行われます。 ▽神宮大会・高校の部 準決勝 横浜3-1東洋大姫路 広島商11-9敦賀気比