ロッテ・佐々木朗希が惜別の決意表明 2万9101人のファンに「アメリカで頑張っていきます」
ポスティングシステムを利用して米大リーグ移籍を目指すロッテ・佐々木朗希投手(23)が17日、ZOZOマリンで開催されたファン感謝デー「MARINES FAN FESTA 2024」に参加した。9日に移籍を容認されてから初めて公の場で発言。ロッテの選手として活動する最後のイベントで「熱いご声援、厳しい激励も力に変えてアメリカで頑張っていきます」と決意表明した。 【写真】「コーラ」と書いたボードをもって笑顔を見せる佐々木朗希 引き締まった表情をみせ、佐々木が言葉を発した。ポスティングシステムを利用した米大リーグ挑戦を9日に発表してから初となる公の場。ファン感謝デーの開会式で吉井監督から「マリーンズを飛び出して高みに挑戦する選手がいます。温かく送り出したいと思います」とお膳立てされ、マイクの前に立った。 「今回球団に後押ししていただき、メジャーに挑戦することになりました。これまでいただいた熱いご声援、厳しい激励も力に変えてアメリカで頑張っていきます」 決意表明すると、球場全体を埋めつくす2万9101人のファンから「頑張れー!!」と歓声が飛び、温かい拍手が湧き起こった。それを受けて少し緊張気味だった佐々木の表情も緩み、にっこりと笑みがこぼれた。 これがロッテの選手としてファンの前で活動する最後のイベント。主役は佐々木だった。2ショット撮影会では会場に姿を現すと「キャー!!」と大きな歓声が湧き、喜びのあまり涙を流すファンも。また、「マリーンズのユニホームを着て出る最後の試合」と意気込んだ白黒野球対決では黒チームの一員として2安打3打点の活躍をみせ「いい思い出になりました」とファン感謝デーのMVPを獲得した。 今後はポスティングシステムの手続き準備に時間を要するため、12月15日の締め切りに近いタイミングで正式な申請をする見込み。その後に渡米して45日間と定められたメジャー球団との交渉に進む。5年間の感謝の気持ちを込めたファン感謝デーを終え、いよいよ海を渡る日が近づいてきた。(森祥太郎)