“マイナ保険証”約7割の医療機関でトラブル どんなトラブルがあった?
RAB青森放送
健康保険証とマイナンバーカードを一本化した「マイナ保険証」です。 県内のおよそ7割の医療機関で利用時にトラブルが確認されたことが分かりました。 政府は来月2日に「健康保険証」の新規発行を停止します。 「健康保険証」は1年間の猶予期間を経て、マイナンバーカードと一本化した「マイナ保険証」に完全移行します。 県内の医師や歯科医師でつくる県保険医協会は、今年8月から9月末にかけて会員の823の医療機関を対象に行った「マイナ保険証」のトラブル調査の結果を公表しました。 ★県保険医協会 津川信彦会長 「受付の段階でトラブルを起こして家に帰ったり、いろいろな事が起きて医療を受けられない状態 本来であれば3割負担でよかったものが10割負担だったり、すごく不幸なことが起きている状態です」 回答があった県内の286の医療機関のうち、69%に上る196の医療機関で今年5月以降利用の際にトラブルが確認されました。 確認されたトラブルのうち最も多かったのは、名前に使われる旧字体などの漢字がシステム上で処理できない●で表示されるというもので147件に上りました。 次に多かったのはカードリーダーの接続不良や顔認証がうまくいかないなどの認証エラーで115件に上りました。 トラブルの対処方法として最も多かったのが、持っていた健康保険証を使ったケースで75%に上っています。 ★県保険医協会 津川信彦会長 「新しいシステムを導入したのであれば(政府に)責任を持って直して頂きたい」 県保険医協会は「健康保険証」を持って受診することを呼びかけています。