10月からパートの社会保険適用が拡大【正社員vsパート】育児中のメリット・デメリットは?
お盆休みがはじまり、お子さんとの旅行や帰省を楽しむ方も多いのではないでしょうか。 夏休みが終わればまた日常生活となり、子どもが登校・登園するようになって生活が落ち着いてくると働き方を考える機会も増えます。 ◆【図表】パートの社会保険適用の条件は?働く母は過去9年間で最多の77.8%、正社員とパートの割合は? 育児中の働き方は正社員、パート、フリーランスなどさまざまなかたちがありますが、今年は10月にパートの社会保険の適用が拡大されます。 今回はパートの社会保険適用拡大の詳細と、育児中の働き方としてパート・正社員ごとにメリット・デメリットをみていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
2024年10月からパートの社会保険適用が拡大へ【東京都】で手取りをシミュレーション
2024年10月より「被保険者(短時間労働者を除く)の総数が常時51人を超える事業所」に勤め、以下の要件を満たすとパートやアルバイトの方でも社会保険へ加入できるようになります。 ・週の所定労働時間が20時間以上であること ・賃金の月額が8万8000円以上であること ・雇用期間が2カ月を超えて見込まれること ・学生でないこと 上記はいわゆる「106万円の壁」。 10月から適用が拡大するため、該当する方は社会保険に加入して新たに社会保険料を支払うことになります。 たとえば年収120万円(月収10万円)の場合の社会保険料を以下で試算してみましょう。 ●【東京都】年収120万円(月収10万円)で社会保険加入をシミュレーション(40歳以上) ・厚生年金保険料:月約9000円 ・健康保険料:月約5700円※東京都の協会けんぽの保険料(40歳以上) 月収10万円ー社会保険料1万4700円=手取り8万5300円 年間で17万6400円減少 上記は一例で目安となりますが、月約1万5000円、年で17万円台手取りが減ることに家計への影響を心配する方も少なくないでしょう。 一方で、社会保険へ加入すれば厚生年金にして将来の年金額が増えたり、出産手当金や傷病手当金が出るなど健康保険も充実したりといったメリットがあります。