PFAS発生源は「資材置き場の使用済み活性炭」有識者委員会が結論 吉備中央町に報告書を提出【岡山】
岡山放送
岡山県吉備中央町の浄水場から有機フッ素化合物PFASが検出された問題で原因究明のための有識者委員会は9月5日、「発生源は、水源付近に置かれていた使用済み活性炭と考えることが妥当」と結論付けました。 (委員長・岡山大学学術研究院 小松満教授) 「原因は資材置き場に置かれていた使用済み活性炭と考えることが妥当という結論に至った」 この問題は2023年、吉備中央町の円城浄水場から国の暫定目標値を超えた有機フッ素化合物PFASが検出されたものです。原因究明のための有識者委員会は24年5月に行ったボーリング調査で、使用済みの活性炭が置かれていた円城浄水場の水源付近にある資材置き場の地下水から高濃度のPFASが検出されたことや周辺に不審物がなかったことなどから、この活性炭がPFASの発生源と考えることが妥当であると結論付け、町に報告書を提出しました。 また、今後は高濃度のPFASが確認された土壌を除去しコンクリートなどで覆ったうえで、継続的にPFASの数値をモニタリングすることが妥当としています。 (委員長・岡山大学学術研究院小松満教授) 「今回(検出現場の)ボーリング調査は1本だけなので、周辺で変状があればそのままにせず相談したり、立ち止まって対処してほしい」 町は、使用済み活性炭の所有業者に対し、原因調査にかかった費用など1億円を超える損害賠償を請求しています。
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