柳田悠岐が復帰即ヒット 右足首ねんざの近藤健介も打撃練習 CSでソフトバンクの超強力打線が再結成へ
◆ソフトバンク1―0オリックス(9月30日、みずほペイペイドーム) 帰ってきた背番号9に本拠地の大声援が降り注いだ。右太もも裏を負傷した5月31日以来、約4カ月ぶりの1軍復帰。「2番DH」でスタメン出場した柳田悠岐がいきなりの快音だ。初回無死一塁で、山下舜平大の154キロストレートを右前へはじき返した。 ■デビュー前夜、高まる期待が重なり合って…【写真】 「準備はできていたので、早くプレーしたい気持ちだった。(打てたのは)奇跡です」 2軍戦で実戦復帰を果たしてから、わずか10日で戦列に復帰。2軍戦で本塁打を放ち、外野守備にも就いた姿に、首脳陣も早期の1軍復帰を決断した。小久保監督も「スタメンに(柳田の)名前があるだけで(雰囲気が)変わる」と存在の大きさを改めて実感した。 9月16日に右足首を捻挫した近藤健介も負傷後初めてグラウンドに登場。精力的に打撃練習などを行った。同23日の優勝時に体を支えていた松葉づえを使うことはなく、「打撃は大丈夫」と順調な回復をアピール。秋季教育リーグでの実戦復帰を見据えるなど、頼れる2人がポストシーズンでそろう可能性が高まってきた。 柳田はその後は二直と三邪飛に倒れて3打数1安打だったが、球界屈指の本格派の山下に対して、ブランクを感じさせない豪快なスイングを披露した。「バットは振れている。甘い球を1球で仕留められるよう準備したい」。次は4年ぶりの日本一に挑むチームにとって、柳田の復帰は何よりも大きな朗報となった。(鬼塚淳乃介)