佐々木朗希に全米が熱視線 GM会議開幕前に記者に逆取材
【サンアントニオ(米テキサス州)4日(日本時間5日)=山田結軌、竹濱江利子通信員】米大リーグのゼネラルマネジャー(GM)会議が5日(同6日)に当地で開幕し、本格的なオフシーズンの移籍市場が活性化する。日本選手ではメジャー挑戦の希望を持つロッテ・佐々木朗希投手(23)が意思を表明していないのにもかかわらず、すでに注目を集めている。 小高い丘に位置する米テキサス州サンアントニオのリゾート地。GM会議が開催される大型ホテルには正午過ぎから各球団のGMや球団幹部が集結した。敷地内のレストランで夕食を終えたア・リーグ某球団のGMが、サンケイスポーツの記者に逆取材をかけた。 「佐々木はこの冬に移籍できるのか? ポスティングは容認されるか、されないか、何か聞いていないか?」 23歳のロッテ・佐々木をめぐっては、超有望な若手投手としてメジャーの全30球団が狙いを定める。仮に佐々木が今オフに渡米した場合、いわゆる〝25歳ルール〟によりマイナー契約しか結べない。メジャーのドラフト指名を受けていない海外選手で①25歳に満たない②米国外のプロリーグで6シーズンを過ごしていない-場合はメジャー契約を結ぶことができず、契約金と年俸を含めた金額に制限がある。 そのため資金力のある大都市球団ではなくとも獲得可能だ。大リーグ公式サイトは「トップフリーエージェント25選手+ボーナス」と特集。佐々木について「激しい争奪戦になるだろうが、彼の年齢から超大型契約にはならないだろう。佐々木がポスティングされたら、今オフに獲得できるトップ級の先発の1人となる」と紹介した。 3日には全米野球記者協会の一員、フランシス・ロメロ氏のX(旧ツイッター)が「ある情報筋によると、佐々木がロッテからの契約オファーを拒否した。23歳エースの状況は依然、不透明」と投稿したが、真偽は不明。ロッテがポスティングを容認するか正式に表明していない状況にもかかわらず、米球界ではすでに「ローキ・ササキ」の名前が大きな注目を集めている。 米メディアで佐々木の代理人を務めると報じられているジョエル・ウルフ氏(54)も当地入り。GM会議期間内に日米メディアに取材対応するとみられ、公の場での発言に注目が集まる。