乃木坂46・井上和、センター経験で自身に変化 弓木奈於「引っ張ってくれる姿が頼もしい」
■センター経験を経て、自分を客観的に見られるように
――井上さんは33rdシングル「おひとりさま天国」以来、2度目のセンター。選抜発表の際に「あの時(33rd)は自分のことでいっぱいいっぱいになっちゃって、それを思い出すとちょっと怖さもある」と話していました。 井上:前回のセンターでは、「どうして選んでいただいたんだろう」と自分に自信が持てなくて。メンバーはみんなかわいいし、歌でもダンスでも、自分は劣っていると感じていたので、自分を責めてどんどんネガティブになって、周りにも心配や迷惑をたくさんかけてしまい、そんな自分が好きじゃありませんでした。「真夏の全国ツアー2023」で座長としてスピーチさせていただく場面でも、自分のことでいっぱいいっぱいになってしまって、そういう気持ちが出てしまったと思います。 先輩方は優しいから「心配かけていいんだよ」「迷惑かけていいんだよ」って言ってくださるんですけど、今回は自信を持って、自分の足で立っているセンターの姿を示したいです。すごくかわいい楽曲ですし、今年もみんなで楽しくワイワイできたらいいなと思っています。 ――センターの経験を経て、自分自身が変化した部分はありますか? 井上:前回ではひたすらネガティブになって、すごく視野が狭くなってしまってたんですけど、センターの経験やその後の活動を経て、“自分にもそういう部分はあるんだ”と自分を客観的に見られるようになりました。私のことを見ているのは私自身ではなくて、ファンの方やメンバー、スタッフさんだから、私が自分のことをどう思うかということよりも、皆さんにどう思ってもらえるかというのを大事にしたいと思っています。“自分はダメなんだ”って考えるのは、実は1番楽な道なので。 ――自分と向き合うことから逃げている、というか。 井上:そうなんです。自分を責めるのが、実は1番楽な逃げ道で。でもそうやって逃げてしまうのは良くないと昨年の経験で学んだので、皆さんからどう見えているかということを考えながら活動できたらと思っています。 弓木:話を聞いて感動しちゃった。 井上:ありがとうございます(笑)。 ――視野が広くなって、自分を俯瞰(ふかん)して見られるようになったんですね。 井上:自分ではそう思っています。ほかの人からはどう見えているかわからないですけど…。 ――まさに弓木さんにそこをお聞きしたいのですが、弓木さんから井上さんの姿はどう見えていますか? 弓木:5期生の中でも、和がいろいろなことに気が付いたり、中心としてやってくれていると感じることは多いので、視野が広くなったというのは、めちゃくちゃ感じます。 それに和はグループもメンバーのことも愛してくれて、すごく責任感があると思っていて。例えば、ライブのリハーサルでは客席に対して煽(あお)るところも実際にやるんですけど、和は絶対に手を抜かず、音楽に負けない大きな声を出すんです。関係者の方もたくさんいるし、メンバーも一緒に声を出してくれるか不安もあると思うんですけど。 それでみんなの士気も上がって、全体を引っ張ってくれる姿は本当に頼もしくて。私たちも和を見習って頑張ろうって思えるようなセンターなので、そのままでいてくれたらと思います。 井上:ありがとうございます。うれしいです。 弓木:あと、最近では和からギュッとしてくれたり、甘えてくれるようになって、先輩への接し方が変わってきているのを感じられてうれしいです。