団地再生の新モデルになるか 「ソーネおおぞね」の試み(下)
専門学校生にとっても励みに
単品部門は「生姜たれで食べるたっぷり温野菜の豚しゃぶ丼」「ソーネのクリームうどん」「とろ~りチーズのツインライスボール」の3品。 ショウガとダイコンをおろしたタレがポイントの千田爽由さんのメニューは「女性向けに、冷え性対策になるようショウガを使いました。さっぱりとした味付けでカロリーも控えめ」。 クリームパスタをうどんにアレンジし、白じょうゆを使った篠田尚吾さんは「老若男女を問わず楽しめそうなのがうどん」と思ったそうです。その上で「ソーネのこだわり野菜で、ヘルシーさも意識しました」。 「愛知県らしく八丁味噌のソースをはじめ3種類のソースを付けて食べます」とライスボールを紹介するのは小川有咲さん。ありふれたメニューにしたくないと考えていたら授業内に完成せず、それだけ「ゼロから生み出した達成感がある」と話しました。 「自分が考えた料理を家族以外の人に食べてもらえる今回のイベントは、うれしいし励みになる」。3人は充実した様子で話していました。
激戦のスイーツ部門
激戦が予想されたスイーツ部門は「ほうれん草のソーネくんロールケーキ」「とろけるソーネくんミルクプリン」「ソーネくんの安納芋パフェ」の3品がエントリー。 ロールケーキを考案した古田愛香さんは「スイーツで野菜の栄養素をとる」ことをテーマにしました。「お店のメニューに茶色いお菓子が多かったので、緑色のホウレンソウを取り入れました。ソーネおおぞねのオリジナルキャラクター『ソーネくん』をクリームに描いて、見た目もかわいく。子どもが楽しんで食べてほしい」 抹茶のクリームや柚子ジャムも使ったミルクプリンを考えた高橋幸也さんは「小さな子どもにも高齢者にも食べやすい、固すぎず柔らかすぎずの食感です。牛乳そのままでは抵抗のある人も、プリンでカルシウムをとってもらえれば」と自信たっぷり。 季節感を重視し、秋の味覚のサツマイモを軸にした佐藤愛美さん。「甘みの強い安納芋のおいしさを味わってほしいから、ほかの食材はあまり使いませんでした。小腹がすいたときに、幅広い年代の人に楽しんでほしい」と話しました。