北海道で震度6弱 気象庁が会見 「同程度の地震の恐れある」
16日午後2時21分、北海道・内浦湾を震源とする地震が発生し、函館市川汲町(かっくみちょう)で震度6弱を観測した。気象庁によると、北海道で震度6弱以上を観測したのは2003年9月の十勝沖地震の余震以来。函館市では、記録が残る1923年以降、震度6弱を観測するのは初めて。地震の深さは11キロ、マグニチュードは5.3だった。北海道から東北地方にかけて震度5弱~1を観測したが、津波はなかった。 【中継録画】函館市で震度6弱 気象庁が会見
地震を受けて会見した同庁地震津波監視課の青木元(げん)課長は、「揺れの強かった地域では身の周りの状況を確認していただき、身の安全を図っていただきたい。きょうと同程度の地震が発生する恐れがあり、今後の地震活動に十分注意してください」と呼び掛けた。 気象庁によると、函館地域では1978~80年の約2年の間にマグニチュード3以上が計44回発生するなど地震が一定期間に集中的に発生したことがあり、今回も地震が続く可能性があるという。 4月に起きた熊本地震との関連を問われると、青木課長は「まずないと思う」と回答。一方「日本全国、大きな地震が発生する恐れがある。全国どこでも注意・警戒は必要だ」と訴えた。