床を彩る、美しい文様。ラグは、直感でお気に入りを選んで【石井佳苗さんのインテリア名品】
石井さんが特に惹かれるのは“トライバルラグ”と呼ばれる、遊牧民が自家用に織るタイプ。約10年前、初めて手に入れたのがこちらの’60~’70年代トルコのもので、東京・青山「グランピエ」で購入。その後も知識豊富で信頼できる同店で、よいラグとの出会いが多いそう(今年9月、ラグを中心にした新路面店「Granpie nómada」もオープン)
デッドストックのパイルラグの毛足をカットし一度脱色して染め直した“オーバーダイ”という手法の1枚は、キャビネットの下に。
Item:Short pile rugs Caucasus, etc.
▶願いを込めて織られたラグは、ラッキーアイテムでもあるのです 自身のイベントで出会ったコーカサス南部のラグは、スターカザックと呼ばれる伝統的な幾何学模様で、縁起のよい八芒星があちらこちらに。「遊牧民が織るラグには、お守り的な意味を込めてラッキーモチーフが織り込まれていることが多いので、いいことを呼び寄せてくれているような気がします」 10/3~11/4(中1日休み予定)に東京・新木場「CASICA」で開催される石井さんのPOP-UPショップでも、ラグを多数取り扱い予定。
Staff Credit 撮影/宮濱祐美子 取材・原文/福山雅美 こちらは2024年LEE11月号(10/7発売)「スタイリスト石井佳苗さんの「インテリア名品」」に掲載の記事です。 ──── 石井佳苗 Kanae Ishii インテリアスタイリスト 「カッシーナ・イクスシー」にて10年間勤務後、独立。雑誌や書籍、広告など多分野にわたる活躍で知られる。住まい作りの感覚を磨くヒントを綴った近著『Heima』(扶桑社)も好評。初心者にもわかりやすいオンラインレッスンも行っている。