「新紙幣」見た?おもちゃみたい、フォントが微妙と賛否両論だけど、世界初のホログラムと偽造防止技術がすごかった
偉人の名前が意外と知られていなかった
ところで、新紙幣の肖像になった人物が誰だかわかりますか? 正解は、一万円が「近代日本経済の父」と言われる実業家「渋沢栄一」、五千円が日本の女子教育家である「津田梅子」、千円が「近代日本医学の父」と呼ばれる細菌学者「北里柴三郎」。 アンケートのコメントを見てみると意外と知らない人が多く、なぜその人選なのかが疑問という声も多く聞かれました。旧紙幣の、「福沢諭吉」、「樋口一葉」、「野口英世」の印象が強く残っていることもあって、なかなかそのイメージが抜けそうにないという意見も多いようです。 「昔のお札に比べて偉人感が少ない」(35歳女性/主婦) 「モデルが地味だと思う」(41歳女性/主婦) 「重みがなくなった。知らない人」(59歳女性/主婦) 「5千円札の津田梅子が開いた津田塾大学を娘が卒業したので親近感がある」(62歳男性/その他) 「実直で世渡りが下手で、敵の多かった北里柴三郎さんが新紙幣のモデルになったのは驚き。学生時代教授の論文を批判して何回も留年したり、世渡り上手な舞姫の作者の森鴎外とも仲が悪かったりして周りからの評判も良くなかった不遇の人のイメージだったのに、ようやく日が当たった場所に出られた感がします」(68歳男性/その他)など
新紙幣に変える必要はあったの?
財務省によると、偽造されたお金が広まらないようにするため、紙幣は概ね20年ごとに改刷され、そのたびに、偽造防止技術やデザインを新しくする工夫がなされています。特に今回は、目の不自由な人や外国人のためにも使いやすいユニバーサルデザインの考え方を踏まえて改刷されたようです。 しかしアンケート結果によると、「キャッシュレスの時代に紙幣を変える意味がない」とか「新紙幣が対応していない場所がある」などの不満の声も。「製作コストの無駄」という点を指摘する声もありました。 「対応していない場所があって、不便そう」(22歳女性/その他) 「新紙幣を作るのにお金がかかるし、飲食店などのレジや券売機なども一新しなければいけないのでマイナスな面が多いと思った」(29歳女性/その他) 「レジしてますがお客様にお釣りでお渡ししたら旧札で欲しいと言われた」(46歳女性/営業・販売) 「スマホ決済が普及してるのに、新札は作る必要がない」(52歳女性/その他) 「1枚あたりの製作コストが気になる」(62歳男性/医師) 「新しくても古くても価値は同じだから、関心がない」(66歳男性/総務・人事・事務)など 新紙幣へのみんなの感想、あなたはどう思いましたか? 賛否両論、さまざまな意見が集まりましたが、やはり新しいものを手に取ると少なからずワクワクするものではないでしょうか。最新の技術が施された紙幣は、観察してみるといろいろな発見があり面白いものです。 「せっかくのタイミングだから十万円札とかもっと高額な紙幣が誕生してもよかったかなと思います」(47歳男性/営業・販売)や「子どもや動物を図柄に用いてもいいと思う」(58歳男性/その他)など、斬新な意見も聞かれた今回のアンケート。あなたも家族や友人と紙幣を話題にしてみると意外と楽しいかもしれませんよ。
ちえ