「字はきれいさより濃さを褒める」小学校受験に役立つ家庭学習のコツ
子どもに自信をつけさせる話し方
例:「よく知っているわね。ママは〇〇くんくらいの年齢のときは知らなかったわ」 小学校教師として18年間子どもたちに向き合い、いまでは学生さんや大人の方にもお話させていただいていますが、老若男女を問わず、その人に最大限の力を出してもらうには、何と言っても「自信をつけてもらうこと」が肝心です。 子どもに自信をつけさせるには、とにかく受け止めること。 「いいね」「そうだね」「やったね」など、受け止める言葉をどうぞ意識していかれてください。 細かいことは、いずれお子さんの身についていきます。たとえば、おうちにお子さんのおもちゃをしまう棚があるとして、最初からすべてのおもちゃをその棚の中の決められた場所にしまうことはできないかもしれません。そんなときには、まず棚まで持っていったなら〇、ざっくりでもぬいぐるみを棚の中に入れられたら〇、と…。 それから、お子さんが新しいことを知ったとき、おうちの方に話してくれるときがありますね。大人にとっては当たり前、知っていて当然ということでも、お子さんにとっては全部初めて知ったこと。感動があるんです。 たとえご自身が知っていること、珍しくないことでも「よく知っているわね。ママは〇〇くん(ちゃん)くらいの年齢のときは知らなかったわ!」と、大いにお子さんの知識を認め、一緒に喜んであげてください。お子さんは「そんなことも知っているの? よく知っているね~」と、「知っている」ことをほめられると、それだけでとても喜んでさらに自信をつけていってくれたりするものです。
子どもをポジティブ評価する
例:練習量が少なかったにもかかわらず「できたこと」「覚えていた」ことをほめる 一般的に、練習回数と上達数は比例するもの。そんな中、「少ない回数でできた」「覚えていた」ということは素晴らしいこと! ぜひ気づいて、ほめていただきたいです。お子さんには得意・不得意があって当然です。 そんな中、「得意」を親御さんが見つけてあげられると、最高です。「得意なことで自信を得た子は、不得意なことにも向き合う意欲がわく」ということも。お子さんを見ても「どこを取り上げて伝えていったらいいかわからない」という方もいらっしゃいます。そんな場合は、いまお子さんがしていることを、そのまま伝えてあげるといいですよ。 たとえば、「なわとびをぐいっと力強く回しているね」「椅子に座って背中をピン!と伸ばしているね」「逆上がりのときの足のけり出しがとても勢いがあるね」「お話を聴くときに、目を見てうんうん、って聴いてくれているね」「ひらがなを書くときに、お手本をじっくり見ているね」など。 これらはすべて、お子さんの「見たまま」を伝えているだけですが、お子さんにとっては「ほめてもらった!」という意識になります。そして、親御さんがニコニコと見てくれていると、「パパ、ママが喜んでくれているって嬉しいな」と、また続けようとするものです。お子さんのやる気を引き出し、持続させるためにも、ぜひポジティブ評価をしてあげてください。
なごみゆかり