現実味を帯びる名門シャルケの2部降格。55年ぶりの「ワースト記録」の更新は免れたが…【現地発】
名門を崖っぷちから救った新鋭によるハットトリック
ハットトリックを達成した新鋭ホッペの活躍で、約1年ぶりに国内リーグで勝利を飾ったシャルケだが……。苦しいシーズンが依然続く。(C) Getty Images
名門シャルケの30年ぶりの2部降格が現実味を帯びてきている。ホッフェンハイム戦に完勝し、55年前にタスマニア・ベルリンが作った「31試合連続勝利なし」というワースト記録の更新は免れたが、明るい話題は少ない。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2021年2月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― ブンデスリーガ第15節でシャルケ04はTSGホッフェンハイムに4-0で勝利を収めた。立役者は、アメリカ・カリフォルニア州出身の19歳、マシュー・ホッペだ。ブンデスリーガ出場5試合目の新鋭は、いきなりハットトリックの大仕事を成し遂げたのである。シャルケの117年という長い歴史においても、今回のホッペの活躍は特別な記憶としてファンの脳裏に刻み込まれるだろう。 というのも、過去に7度ドイツ王者に輝いた名
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