グリズリーズ・河村勇輝、「米国の選手との間合い、慣れてきている」… 「数日寝られない」タフな移動も経験、1人暮らしで「バスケットに集中」
NBAグリズリーズと2ウェイ契約を結ぶ河村勇輝選手が15日、ロサンゼルスでのレイカーズ戦の試合前に取材に応じ、現在の心境などを語った。この日はけが人が復帰してベンチ外となった。グリズリーズに帯同しながら、下部リーグのハッスルでもプレーする今季について、どう感じているのか―。 河村は「ハッスルでプレーすれば、プレーイングタイムを多くもらえて、なおかつ、NBAのトップレベルの選手ではないにしても、大きな選手だったり、速くて強い選手がいっぱいいるリーグで結果を残したりとか、慣れていくのは自分が成長する上で大切な過程だと思っている。(NBAで)こういったベンチ入りしたり、チームもいい状況で、点差があく試合も少なくはない。そういった時にコートが立てることはありがたいこと。どちらの状況も、自身としては楽しめている」と語った。 先週は東海岸のボストン、ワシントンDCと移動日なしでの連戦があり、その後、本拠地メンフィスに戻った。時差も1時間あり、タフな移動だった。「ここ最近の移動は初めて、少し大変だと感じた。時差もあったし、先週は試合終わってから、ワシントンDCに行って、その日も試合してそのまま帰るという日程があった。その時は、メンフィスに着いたのが朝方で、数日寝られないなと。時差ぼけに悩んだことはあった」と振り返ったが、「これもすごくいい経験」と前向きに捉えている。 本拠地では一人暮らし。「一人でいる時間」がより自身の成長につながっていると話す。「メンフィスにいるときは時間も多くあることが多い。一人でバスケットのこと考えたり、より、日本の時以上に時間があるのはいいこと。よりバスケットに集中できている」という。 10月25日のNBAデビューから1カ月半以上がたった。グリズリーズは好調を維持。そのプレーを目の前で見ながら、そして、下部リーグやNBAで実際にプレーし、「少しずつアメリカのバスケットとか、アメリカの選手との間合いは慣れてきている」と実感する。タフな環境でもまれる河村に、充実感がにじむ。(写真はAP)
中日スポーツ