現将棋会館ラスト対局、白星締めは郷田真隆九段!「思い出いっぱい、寂しい気持ちある」タイトル戦でも激突した同学年の森内俊之九段に勝利
将棋の第38期竜王戦1組ランキング戦が12月23日に行われ、1回戦で郷田真隆九段(53)が森内俊之九段(54)に108手で勝利。2回戦進出を決めるとともに、現・将棋会館の最終対局を白星で締めた。 【映像】現会館48年の歴史に幕 郷田九段が勝利した瞬間 タイトル戦でも激突経験のある注目の同学年対決は、郷田九段が制した。本局は振り駒で森内九段の先手となると、相掛かりの出だしに。郷田九段が中盤からペースを握ると、中段から押さえ込みにかかりリードを拡大。森内九段も必死に反撃の道を模索したが、郷田九段が正確に押し切って勝利し、1組ランキング戦2回戦への進出を決めた。次戦では木村一基九段―山崎隆之八段の勝者と対戦する。 本局は、現・将棋会館での最終対局に。最後の白星を飾った郷田九段は、「(現・会館では)長いことやってきましたので、思い出はいっぱいありすぎて。修業時代からずっとここでやっていましたので、寂しい気持ちもありますが、でも新しい時代に入るので。最後の対局できたのは良かった。巡り合わせだとは思うんですけど、その場に自分がいられたことは光栄。思うところもありますね」と感慨深げに語った。 一方、森内九段は「子どもの頃から長い間こちらの会館でアマチュア時代、奨励会時代、プロになってからと様々な立場で対局しましたが、今日でここで指すことがないと思うと、長年のことを思い出しますし寂しい気持ちもあります。最後の対局を出来たことをありがたく思っています」と感謝の言葉を口にしていた。 新・将棋会館は2025年1月から本格稼働。新たな将棋の歴史が刻まれることとなる。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部