松山英樹も称賛!ホールインワンに愛された小学生の少女 ギネス認定、慌てて保険に加入した父親に予想外の出来事が…
初ラウンドのスコアは123。夏の北海道に家族で旅行に行ったときのものだ。「ただただ気持ちよかった。芝生の中で打った時の音。野原で風が吹く自然の音。都会に住んでいるからこそ、自然を感じられたのが楽しかった」。小学生らしいさわやかな感想を教えてくれた。 ▽2度のホールインワン そんな柑那さんがギネス認定の偉業を達成したのは2023年10月22日、福島県の矢吹ゴルフ倶楽部で開催された「JLPGA全日本小学生ゴルフトーナメント」での決勝の舞台だった。 意外にも、大会直前にインフルエンザにかかり、出場を断念するところだったという。熱が下がったのは6日前。克明さんは「世界レベルの子どもたちのプレーを体感できるので、行くだけ行こうと。楽しみながら回るのが目標でした」と明かす。 ところがスタートから2ホール目に最初のホールインワン。さらにラスト2ホール目で再び〝奇跡〟が待っていた。 結果は優勝。ホールインワンを達成した2ホールとも使ったクラブはユーティリティだが、実は克明さんのお手製だった。娘の身長に合わせ、ジュニア用のクラブに、さらに軽くて柔らかいシャフトを短く切って取り入れたものだった。
当時の心境を柑那さんに聞くと「びっくり」の一言。克明さんはこう振り返る。「ホールインワンの確率も分からず、イーグルを取ったくらいの感覚だったんだと思います。本人は小さくガッツポーズをしたくらいでしたが、周囲のギャラリーが大騒ぎになっていました」 ちなみに9歳と8日で達成したギネスの認定は「同一ラウンドで2度のホールインワンを達成した最年少記録(女子、ジュニアコース)」となっている。 ホールインワン保険に入っていなかったため、すぐに加入。娘の上達への期待を込めて「一番(掛け金が)高いやつを頼みました」と克明さん。ちなみにホールインワンを達成すると、一緒にプレーをした人やキャディさん、友人らにお祝いをする習慣がある。記念品を贈ったり祝賀会やゴルフ場での植樹といったイベントが待っていたりする。その費用は100万円以上かかる場合もあり、それをまかなうのがホールインワン保険だ。 柑那さんの場合、その効果は優勝した試合から2カ月後、そして保険加入からわずか1週間後のクリスマスイブに発揮されたという。 ▽松山英樹との勝負の行方は