増配株を狙って2度おいしい! 不労所得で暮らす億り人・おけいどん氏の「ぐうたら投資」の基本メソッド
2024年からスタートした新NISAの影響もあり、株主優待や配当を目当てに株式投資を始めた人も少なくないだろう。高配当株・増配株を保有する「ぐうたら投資」で資産1.8億円を築いたおけいどん(桶井 道)氏は2020年にFIREを達成し、現在は年間200万円以上の配当金を得ながら暮らしている。
おけいどん氏はどういった投資方法で資産を築いたのか。新刊『おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』をもとに、不労所得を得るメリットと「ぐうたら投資」の基本メソッドを紹介する。【前後編の前編】
不労所得を得るメリットはこんなにある!
個別株に投資して不労所得を得ることの意義・メリットを確認しましょう。 不労所得の理解を深めることこそ、世界の高配当株・増配株に分散投資を実践するためのマインドセットにつながるからです。 ●【メリット1】個別株を持てば、下落相場で配当金が心の支えとなる 繰り返しになりますが、マーケットが芳しくない状況で、資産の目減りに耐え続けるのはメンタルがキツイです。これはその相場を迎えて、初めて実感すると思います。 私はリーマン・ショック、近年ではコロナ・ショックなどを経験してきました。連日のように大幅に株価が下落する怖さたるものや……。 そのときに、配当金が心の支えとなります。現金が入ってくるからです。 子どものころ、正月にお年玉をもらったらうれしかったですよね? それと同じような感覚です。ですから、マーケットが軟調な時でも現金を得ることができる、配当金を出す個別株を持っていただきたいのです。
●【メリット2】「配当収入>生活費」の体制が実現する あなたは、年間の生活費を把握していらっしゃいますか? 仮に、1ヶ月平均20万円であれば、年間240万円。これを上回る収入が必要になります。 「配当収入>生活費」の体制を構築しておけば、老後やFIRE後に「配当金生活」が実現します。65歳以降なら、「公的年金+配当収入>生活費」でもいいでしょう(年金の予想額は、「ねんきんネット」で試算できます)。 公的年金は今後、制度変更で受給額が減るとか支給開始年齢が後ろ倒しになる可能性が否めないので、受給額を少なめに見積もっておいたほうがいいとは思います。 このように生活費よりインカムが多い体制をいったん作れば、資産の目減りを防ぎ、メンタルも穏やかに過ごせます。資産を取り崩す機会があるとしたら、大きな買い物をするときだけでしょう。 とはいえ、「配当収入>生活費」の不等式を成立させることは、一朝一夕にできることではありません。どうしてもコツコツと資産を積み重ねるための時間がかかります。 ゆくゆくの目標として掲げ、ぜひ長期目線で配当収入を増やされてはいかがでしょうか。そのために我慢を強しいられるのではなく、がんばり続ける必要もなく、「ぐうたら」で実現できるように導きます。
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