ソシエダの監督就任が“規定路線”だったシャビ・アロンソに起こった「予想外の事態」。レジェンドは現役時代と同様に退団を決断した【現地発】
ソシエダには手が届く存在ではなくなった
したがって現役引退後、指導者の道を歩んだのも、マドリーの下部組織を経てソシエダBで本格的にそのキャリアをスタートさせたのも既定路線だった。 ホキン・アペリバイ会長をはじめとした上層部にとっても、アロンソの招聘は将来的なトップチームの監督就任を見据えた人事でもあり、就任2シーズン目に半世紀以上ぶりに2部昇格に導いたことでその期待はさらに膨らんでいった。 しかし予想外のことが起きた。当初アロンソまでの繋ぎと位置付けられていたイマノル・アルグアシル監督が大成功を収め、ファンからも高い評価を得たことだ。将来を見据えてキャリアビジョンを描くアロンソは、この時もすっぱりと決断。翌シーズンのソシエダBの3部降格と同時に退団を決意した。 そしてその数か月後、降格圏内をさまよっていたレバークーゼンから白羽の矢が立てられ、再建を成し遂げると、昨季に無敗でブンデスリーガを制覇。ヨーロッパリーグは決勝ではシーズン唯一の黒星を喫したものの、DFBポカールとの2冠を達成した。 アロンソは、ビッグクラブから熱視線を浴びる今を時めく監督だ。現状、ソシエダには手が届く存在ではなくなった感があるが、それもまた運命だ。触れるものすべてを黄金に変える若き名将から目が離せない。 文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア) 翻訳●下村正幸
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