バックアップメンバー招集見送りのNEC佐野航大は、パリ五輪をどんな想いで見ていたか。切り替えてクラブに専念「自分の名前をもっと知らしめたい」【現地発】
新シーズンは二桁得点が期待できそうだ
オランダのNECは8月2日、ホームにル・アーブル(フランス)を迎えて、この夏最後のプレシーズンマッチを実施。現状のフルメンバーを揃えて戦い1-1で引き分けた。左ウイングでフル出場した佐野航大は「最後はキツかった。もっとコンディションを上げていかないと」と語った。 【画像】U-23日本代表のスペイン戦出場15選手&監督の採点・寸評。攻守で存在感の高井、“幻ゴール”の細谷も評価 佐野は特に前半、ライン間のスペースでボールを集めてパスを散らし、そこから再三敵のゴール前へ侵入して、積極果敢に得点を狙いに行く姿勢を示した。 「今シーズンはもっと数字を残したい。昨季は試合に出たり、試合で活躍したりすることが目標だった。今シーズンはもっともっと数字に貪欲にやっていきたい」 16分のヘディングシュートは、佐野が中盤でターンを二度繰り返してタメを作ってから、右サイドへ展開。そこからショートスプリントでゴール前へ走り込み、クロスに頭で合わせたものだった。シュートは左に外れたが、巧みに相手の死角に入ったシーンだった。 「味方がボールを蹴ったり、クロスを上げたりする状態になると、相手はやっぱりボールウォッチャーになったりするから、あそこでキュッと入って行って、そこでの強さや強引さをもっとつけたい。(小川)航基君(負傷で欠場)にはヘディングそのものの力もあるんですが、そこへのタイミングの良さだったり、相手との駆け引きをしながら、ヘディングで一つ上手(うわて)を取っているんだなと、ずっと見ていて感じてます」 その成功体験として佐野が挙げたのが、昨季の対ゴー・アヘッド・イーグルス戦(プレーオフ)で決めたヘディング弾。右からのクロスに対して小川が潰れた背後に、佐野がタイミングよく飛び出し、完璧なヘディングシュートを決めた。 「だから航基君が怪我から復帰したら、そういうところを狙いたい。自分のクロスもそこを狙う。これからもっと工夫してやっていきたい」 この日はCKから豪快なボレーを放つ場面もあった佐野。昨季は後半戦だけで6ゴールを固め取りしただけに、二桁の数字が期待できそうだ。 ル・アーブル戦より2時間早く、パリ五輪の日本対スペイン(0-3)がキックオフした。佐野も前半途中までこの試合を見ていたという。 「彼らはちょっと歳が上ですけど、同じ年代の選手たちが、ああいうところでやってるのは試合を見るたびに刺激になります。だからやっぱり自分もそこに食い込んでいけるよう頑張りたい。次に選ばれるとなるとA代表なので、そこをどんどん貪欲に狙っていかないと掴み取れないと思う。狙っていきたいですね」
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