岡本和真を一塁や左翼で使うことに異議あり! 巨人の反攻には『四番サード・岡本』が不可欠【堀内恒夫の悪太郎の遺言状】
岡本を三塁で使わない栗山監督に「なぜだ?」と問い詰めたかった
巨人がさらに浮上していくためにも「サード・岡本」を動かしてはならない
「なぜなんだ?」と、俺は異議申し立てをしたいね。 今季の巨人・岡本和真が起用されていたポジションのことだよ。実は俺、今年3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のときから、大いに不満を持っていたんだ。 侍ジャパンの栗山英樹監督は、なぜ岡本をサードで使わなかったのだろうか。WBCで岡本はファーストとかレフトを守らされていた。しかも打順はエンゼルスの大谷翔平、ヤクルトの村上宗隆、オリックスからレッドソックスに移籍した吉田正尚よりも下位の六番を打たされていたんだからさ。本当に「巨人の四番をなめるなよ!」と、俺は言ってやりたくなった。 WBCで村上はずっとサードを守っていた。だが、岡本は昨季まで5年連続30本塁打以上を記録し、2度の本塁打王と打点王を獲得している。要するに日本を代表する大砲だよ。しかも2年連続ゴールデン・グラブ賞にも輝いている。 2021年に村上は岡本と並ぶ39本塁打を放ち、初めて本塁打王を獲得した。2人で本塁打王を分け合ったわけだよ。昨季は史上最年少で三冠王に輝き、岡本と同じく日本を代表する長距離砲であることは間違いない。 しかし、大ブレークを遂げたのは昨季だから、勝ち誇れる実績はまだわずか1年しかないと、俺は厳しく評価している。それなのに「なぜ、岡本をほかのポジションへ追いやり、村上ばかりをサードで使ったのか?」と、いまでも俺は栗山監督を問い詰めてみたくなるからね。 WBCが終わり、ペナントレースが開幕した。ところが、5月終盤あたりから、不可解な起用法が再び行われるようになった。 確かに右太もも裏の肉離れで休んでいた中田翔に代わり、岡本がファースの守備位置に就くことはあり得ないことではない。岡本が抜けたサードの穴を新人の門脇誠が埋めたとしても不思議ではないだろう。 ところが・・・
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週刊ベースボール