腕は積極的に使ったほうがいい!? バックスウィングやダウンスウィングの腕の使い方を解説【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯78】
坂詰 個人的には、腕と体を一体にしてテークバックして、バックスウィングでクラブが地面と平行になったあたりからローテーションさせていくスウィングが好きですね。 O編 それはどうして? 坂詰 そっちのほうが、クラブの動きがシンプルになりますから。基本的に、早めに腕をローテーションさせたほうが、バックスウィングの軌道と、ダウンスウィングの軌道が近くなるんですよ。ジャスティン・ローズのように、ワンプレーンでスウィングしているように見えるんだね。 坂詰 それに対して、バックスウィングで腕のローテーションが始まるタイミングが遅い人ほど、クラブがループする動きが大きくなります。つまり、バックスウィングよりも、ダウンスウィングのほうが、クラブがインサイドから下りてくる動きになるわけです。 O編 セルヒオ・ガルシアとか、リッキー・ファウラーとか、池田勇太みたいな動きだよね。 坂詰 もっと極端になると、マシュー・ウルフみたいに、クラブが外に上がって、切り返しで一気にインサイドに入っていくような動きになります。 O編 ループさせたほうが、スピードが出るとか、インサイドからクラブを下ろせるからいいって言う人もいるけど? 坂詰 そのほうが気持ちよくスウィングできるならそれでいいと思います。ボクも、ループするスウィングを否定するつもりは全くないんですよ。最初からスウィングを作るのであれば、シンプルなほうを勧めるかなぁと思うだけで。 O編 ループするスウィングを勧めることはないの? 坂詰 動きが複雑になっちゃうので、基本的にはしませんね。ただ、ループしている人を、無理やりワンプレーンに近づけるようなこともありません。正直、そのプレーヤーが気持ちよくスウィングできるなら、どっちだっていいんです。自分がどちらのほうが気持ちいいのかわからないのであれば、いろいろ試してみればいいと思いますしね。 いずれにしても、腕のローテーションのタイミングなんて、個人差のあるものですから、「こうしなくちゃいけない」ってものはないし、そういう決めつけた教え方はしたくないって考えているんですよ。 PHOTO/Takanori Miki THANKS/GMG八王子ゴルフ場 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年9月3日号「ひょっこりわきゅう。第78回」より
週刊ゴルフダイジェスト