再選の斎藤氏「県民の関心、文書問題もあるが大きいのは政策」改めて喜びと決意
17日投開票の兵庫県知事選で再選された斎藤元彦氏が一夜明けた18日、報道陣の取材に応じた。「まだ実感が湧かない面もある。大変厳しい状況からのスタートだったが、多くの県民の支援で当選させていただいた」と、県議会の不信任決議を受けての再選に改めて喜びを語った。 【写真】やまない斎藤コール。大歓声の事務所前で喜びあう支援者ら 斎藤氏は午後1時過ぎ、神戸市中央区の事務所に到着。外で待っていた支持者からは「おめでとう」「頑張ってよ」などの声を掛けられ、拍手も送られた。事務所内に入ると、首に巻いていた黒いマフラーを外して一礼し、取材に対応した。 報道陣から知事に戻って着手することを問われると、斎藤氏は「来年度予算の編成作業が、11月だと本来なら佳境になっている。そこをしっかりとまず県職員と打ち合わせして準備したい」と強調。不信任を決議した県議会や県庁職員との関係については「有権者の多くの関心は文書問題もあるが、大きなところは県の政策への関心。もう一度しっかり前に進めることが大事」と述べた。 斎藤氏を巡っては3月、県西播磨県民局長だった男性=7月に死亡=が、斎藤氏のパワハラ疑惑などを挙げた告発文書を関係者らに配布。その後、男性を懲戒処分とした県の調査の中立性を疑う声が高まり、県議会が6月に調査特別委員会(百条委員会)を設置した。9月の県議会で全会一致の不信任決議を受けて自動失職したが、知事選では同県尼崎市長の稲村和美氏らを破った。