一般的なサラリーマンの「生涯年収」はどのくらい?また「自由に使えるお金」はどのくらいあるのでしょうか?
サラリーマンとして給与明細や源泉徴収票で毎月・毎年の収入を確認しているときに、ふと自分の「生涯年収」について考えたことがある方も多いのではないでしょうか。また、生涯年収に加えて、自由に使える金額である「可処分所得」についても、いわれてみれば気になります。 今回は、生涯年収や可処分所得が気になる方に向けて、一般的なサラリーマンの生涯年収と可処分所得をご紹介します。 特に可処分所得の金額が分かると、将来のライフプランの決定に役立てることができるため、ぜひ最後までお読みください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
生涯年収はどのくらい?
まず初めに、生涯年収から見ていきましょう。 厚生労働省が調査・公表しているデータによると、令和5年の年齢別平均年収は以下の通りです。 表1
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」より筆者作成 上記の表から生涯年収を算出すると、22歳から65歳まで働くと仮定した場合は、男性の生涯年収が「1億7960万2800円」、女性の生涯年収が「1億3679万7600円」、男女の生涯年収が「1億6450万5600円」になります。 つまり、男性は「約1億8000万円」、女性は「約1億4000万円」、男女計では「約1億6500万円」を生涯で稼いでいます。 実際には、学歴(高卒・大学卒・大学院卒など)や雇用形態(正規・非正規)、勤務している企業規模などで生涯年収額が異なります。上記の数値は平均値としてお考えください。
可処分所得はどのくらい?
可処分所得とは、収入から支払義務がある税金や社会保険料を差し引いた部分で「自由に使えるお金」、いわゆる手取りのことを指します。可処分所得は年収の約7~8割程度といわれています。 したがって、生涯年収から可処分所得を概算すると、男性の生涯可処分所得額が「1億2600万円~1億4400万円」、女性の生涯可処分所得額が「9800万円~1億1200万円」、男女の生涯可処分所得額が「1億1550万円~1億3200万円」です。 可処分所得は、同じ年収でも税率や税控除額によって異なります。上記の数値は目安としてお考えください。