「歴史を作っていきたい」レスリング藤波朱理 伝統の“金メダル坂”でトレーニング
レスリング全日本女子合宿が1日、新潟県十日町市で行われ、パリ五輪代表に内定している50キロ級・須崎優衣選手、53キロ級・藤波朱理選手、57キロ級・櫻井つぐみ選手、62キロ級・元木咲良選手などが参加しました。 【画像】連勝記録を伸ばした藤波朱理選手 この合宿での伝統は通称“金メダル坂”と呼ばれる急勾配の坂を登るトレーニング。これまでの五輪で金メダルを獲得してきた吉田沙保里さんや伊調馨さんも現役時代に取り組んできたトレーニングです。 最初は約240メートルほどの距離のダッシュを5本走るメニューからスタート。歩いて登るだけでもつらい坂道を、選手たちは必死の形相で駆け上がります。 ダッシュを終えると、今度は2人をおんぶしながら坂を登るトレーニング。さらに両脇に2人を抱えながら登るトレーニングも行った選手たち。 約1時間にわたる過酷なトレーニングを終えた藤波選手は「自然が多くていいところなので、パワーを感じてます。きつかったですけど、良い気分でできました」と笑顔で話します。 過去に日の丸を背負ってきた女子レスリング界の先輩たちも練習してきた場所での合宿。「今まで先輩たちが作ってきた偉大な歴史というのを自分たちの代で絶対つぶすわけにはいかないですし、それを受け継げるようにさらに強く歴史を作っていきたい」と決意を新たにしました。 所属する日本体育大学でコーチを務める五輪4連覇の伊調馨さんからは「『思いっきり息をあげてこい。足から前に出すように』とアドバイスを受けたという藤波選手。「これからもきついときこそ妥協せずにパリの金メダルだけを考えてがんばっていきたいです」と2か月後に迫るパリ五輪を見据えました。