「食物繊維」で花粉症などのアレルギーを抑制、東京理科大がメカニズムを解明
研究内容への受け止めは?
編集部: 東京理科大学らによる研究グループが発表した研究内容への受け止めを教えてください 。 眞鍋先生: 花粉症をはじめとして我々に身近な疾患であるアレルギーに対して、主に食物繊維からつくられる短鎖脂肪酸がどのようにそれを抑制するかの機構の一端を明らかにしました。こうした機構を明らかにすることで、アレルギーを起こしにくくする新薬や食品の開発や、逆に悪化させる可能性のある薬や食品がなぜそのような働きをするかが同時に判明します。
編集部まとめ
東京理科大学らの研究グループは、短鎖脂肪酸によるアレルギー抑制作用に関して、マウス・細胞・遺伝子レベルの解析を用いて、作用するメカニズムの解明に成功したと発表しました。短鎖脂肪酸は最近多くの注目を集めており、アレルギー抑制のメカニズムを明らかにした今回の研究は注目を集めそうです。
【この記事の監修医師】
眞鍋 憲正 先生(医師) 信州大学医学部卒業。信州大学大学院医学系研究科スポーツ医科学教室博士課程修了。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本医師会健康スポーツ医。専門は整形外科、スポーツ整形外科、総合内科、救急科、疫学、スポーツ障害。