ジャルジャル福徳秀介さん「初デートはわんこそば」「好きだからやれる」思春期の恋愛や読書のきっかけをインタビュー【短編小説集第2弾・刊行記念】
ジャルジャル福徳秀介さんの恋愛短編集が発売
お笑いコンビ・ジャルジャルとしてTV・舞台・YouTube等、幅広い場で活躍する一方で、小説家としても注目を集める福徳秀介さん。そんな福徳さんの新刊短編集『耳たぷ』が2024年10月16日(水) に発売されました。 短編集としては第2弾目であり、「恋愛」をテーマとする本書の刊行に際して、今回のインタビューでは、福徳さんの過去の恋愛や小説を書くに至ったきっかけなどを赤裸々に語っていただきました。 【画像7枚】『耳たぷ』通常版、初回限定版の表紙がカラフルで素敵!にこやかで気さくな福徳さんのお写真など
10代の恋愛の思い出は?父親とのやりとりから初デートまで
―― 新刊『耳たぷ』の表題作などでは、デートをきっかけに自分のそれまでのベストコーデを上回るコーデを探しに行くような、自分をアップデートしようとする若者たちの行動の描写が印象的でした。福徳さんご自身はデートの前に事前準備をされたことはあるのでしょうか。 福徳さん: 下見的なことはしたことがないですね。真新しい場所に誰かと行くほうが個人的には好きです。 髪を切ったりとか、そういうこともしないですね。ただ、「デートの日までにはニキビできるなよ」とか「今の肌ええやんけ! 頼む、このままいってくれ!」みたいなことを考えたことはあります。 ―― 服装はどうでしょうか。 福徳さん: 昔から服をいっぱい持ってるようなタイプではなかったんですけど、デートの前日は必ず洗濯をしたり、ポケットをめくって中のホコリを取ったりとかしてました。 一回、デートに白のポロシャツを着て行った時は、寸前に駅のトイレに入って鏡を見たらポケットの隅が黒くなってて。「なんや!」と思ってよく見たらホコリが溜まってて。気づいてよかった……と。そういう見だしなみのチェックはありましたね。
「こいつ化けるぞ、と…」父親との恋愛トークの思い出
―― 収録作『父さん、母さんには内緒だよ』では、福徳さんご自身の境遇に近いご家庭が描かれているように思いました。 作中にあったように、福徳さんも親御さんにご自分の恋愛を報告したり、相談したりしたことはあったのでしょうか。 福徳さん: 親に相談することはまずないですね。ただ、ちっちゃい頃から父親には「好きな子できたのか」と無茶苦茶聞かれましたね。4人きょうだいで兄ちゃんもいたんですけど、兄ちゃんには全然聞かないのになぜか僕にはめっちゃ聞いてきましたね。 ―― なぜ福徳さんだけだったんでしょうか。 福徳さん: ちっちゃい頃に「ガールフレンドいるの? 彼女いるの?」って父親に聞かれて、僕の年子の兄ちゃんは「いない」って答えたんですけど、僕は「まだいない」って言ったんです。父親としては僕が「まだ」ってつけたことにロマンを感じたらしく、「こいつひょっとしたら化けるぞ」みたいな。 そのロマンチックさを大事にしたいと思ったのかもしれないですね。女性に対するマナーとかも、僕はよく伝授させられていたような気がします。 ―― その後、化けられた姿はお父様にお見せできたんでしょうか。 福徳さん:見せてないです(笑)。