給食の「うずらの卵」で小1男児が窒息死。悲劇を避けるための“3つのポイント”
食事のしつけの「固定観念」にとらわれないことが大切
今回の事故をきっかけに、子どもの食事には常に注意が必要であること、リスク管理が欠かせないことを気づかせてもらいました。 子どもは時として周囲の予測不可能な食事行動をとることがありますが、その言動は子どもの意思ではないケースもあります。 例えば、嫌いな食べ物を食べないと大人から怒られるという恐怖心から、食べ物を噛まずに無理に丸飲みしてしまうという行為。これは窒息事故にもつながりかねません。つまり「これさえやっていれば大丈夫」という完璧な対処法は存在せず、医療機関や学校では教えてもらえない視点がまだまだたくさんあると思うのです。 育児のリアルな現場で子どもを観察していると、食事のあり方や認識について留意していきたいことはたくさんでてきます。その中で、窒息事故のみならず子どもの日常生活の安全面を考えていく上で、食事のしつけに関する古めかしい固定観念にとらわれないことは非常に有意義だと、私は考えています。 そこでちょっと視点を変えて、次の3つについて再確認してみるのはいかがでしょうか。 日常のちょっとした練習や経験が、子ども自身の食事に対する注意力やリスク回避力が養えると、私は考えています。これらは実際に我が子で実践していますが、これによって食わず嫌いや偏食にはつながらないことも実感しています。
1.食べたくない、食べられないは悪いことではない
最後まで食べなさい、嫌いなものも無理して食べなさいというしつけは、度が過ぎると子どもの心身に支障が出る可能性があります。 スポーツも根性論の時代は終わっています。食事において「食べられない」と言いやすい空気作りや子どもが言ってみる経験をさせておくと、不慮の事故を防ぐことにつながる他、食事による劣等感や消極性の醸成も軽減できます。
2.食べたことのない、慣れない食材やメニューは慎重に
給食や外食時において、初めての料理や食材に出会うことがあります。 その場合は、アレルギー問題や事故を防ぐためにも、子どもが食べる前に周囲に質問・確認するという行為ができるようにしておきましょう。