“闇バイト”による強盗等相次ぐ中…警備会社やホームセンターに問い合わせ急増 品薄となる防犯グッズも
富山テレビ放送
全国で相次ぐ「闇バイト」による犯罪。その対策について11月20日からシリーズでお伝えします。 11月21日は防犯についてお伝えします。 *県民は 「いつ自分の身に降りかかるかわからないが、それなりに防犯対策をしたい。テレビの報道などを見て注意したいと思っている」 「(家に)1人で居る時はちゃんと鍵かけて周りの人、近所で助け合うことが一番大事だと思う」 首都圏を中心に闇バイトで集められた若者らによる強盗事件が相次ぐ中県民からも不安の声が聞かれます。 犯罪の傾向として外部からの助けが得にくい一軒家が標的にされやすく高齢者がターゲットとなるケースが多くあります。 県内にある警備会社には闇バイトによる強盗事件が相次ぎ社会不安が大きくなっている影響で、自宅のセキュリティに関する問い合わせが普段の10倍となっています。 *セコム北陸富山統括支社営業グループ 勘田英孝部長 「関東周辺で起きているトクリュウの事件がいずれ富山でもという不安があり、多くの方から問い合わせをいただいている」 問い合わせは30代から高齢者まで幅広く、特にホームセキュリティや監視カメラに関する問い合わせが増えています。 *セコム北陸富山統括支社営業グループ 勘田英孝部長 「ホームセキュリティや監視カメラなど侵入者が犯行をためらうようなサービスにニーズが高まっている」 またホームセンターでも防犯対策グッズのコーナーを設置し窓やドアのセキュリティの強化を呼びかけています。 *DCM21大島店 向井功一副店長 「『侵入防止の商品はありますか』という問い合わせが最近多い。基本的には年配の方(の問い合わせが多い)。自宅に1人で暮らしている方が特に心配されてお買い求めいただいている」 多くの強盗は、ドアや窓の脆弱な部分を狙い、鍵をピッキングするか、ドアを強制的に破壊して侵入します。 そのための対策として窓のサッシにつけることで侵入を遅らせる補助鍵や窓に貼る防犯フィルムが有効だと言います。 *DCM21大島店 向井功一副店長 「お客様のほうで窓ガラスにつけてもらうことで侵入の時にカナヅチなどで窓ガラスを割られてもガラスが飛び散らず、なかなか侵入がしにくい、侵入を遅らせる商品になっている」 これまで防犯グッズの売り場で足を止める人はほとんどいませんでしたが、相次ぐ強盗事件を受け、防犯グッズを買い求める人や電話での問い合わせが増えていて防犯ブザーやセンサーライトも関心を集めています。 *DCM21大島店 向井功一副店長 「こちらのセンサーライトは人が近くを通ると光るようになる。点滅して泥棒を撃退する商品。最近お客様が立ち止まってご覧になって倉庫や家の駐車場に設置する方が増えている」 他にも防犯カメラや踏むと大きな音がする防犯砂利などが並びます。 *DCM21大島店 向井功一副店長 「自宅を空ける場合は防犯カメラを設置することで外出中でも家の状況が確認できる。鍵やフィルムを複合的に設置してもらうことでより防犯が高まる」 警察庁によりますと、侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどはあきらめるといいます。 犯行を事前に思いとどませる対策も必要になっています。 これら防犯グッズは闇バイトによる強盗事件などを受けて購入する人が増えているため、商品によっては入荷しづらい状況になっているそうです。 高齢者が狙われる場合、犯人はまず信頼を得るために配達員や訪問販売を装って玄関から侵入するケースもあるそうでセキュリティが甘く、犯罪者にとっては狙いやすい場所とならないよう家に入り込む隙を作らないことが重要です。
富山テレビ放送