NHK大阪「BKラジオドラマ脚本賞」 最優秀賞は水城孝敬さんの「オーバーライト」
NHK大阪放送局が21日、大阪市内の同局で「2024年度 第45回BKラジオドラマ脚本賞」の審査結果発表と受賞者の表彰式を行った。 同賞には148作品の応募があり、10本に絞られた上で6人の審査員が最優秀賞1本と佳作2本を選出。最優秀賞に水城孝敬さんの「オーバーライト」、佳作には岡部雅子さんの「わたしの部屋」と仮屋崎耕さんの「受験日の朝に」が受賞した。 同局の根本拓也局長は表彰状を授与された水城さんは声を震わせ「身に余る賞をいただいた」と喜んだ。 「オーバーライト」は、母と離婚して1人暮らしをしていた父が亡くなり、娘たちが遺品整理をする中で家族に向けたカセットテープが見つかるという物語だ。 水城さんは、昨年亡くなった父親を思いながら書き上げたとし「これでようやく父を成仏させられることができたかな。家族って面倒くさいよねってのがこもってます。父に対する複雑な気持ちを複雑なままオチをつけたいと思った」と語った。 根本局長は「NHKってテレビをやってますが、ラジオもやってまして。映像がない世界の音でのドラマは(お聞きになる方は)いろんな想像を巡らせながら、いろんなことを考える」とコメント。水城さんの父親に対する思いについては「今、聞いていて人ごととは思えない」と笑いを誘っていた。 なお、最優秀賞の「オーバーライト」は、50分のラジオドラマ番組「FMシアター」として制作されNHK―FMで全国放送される。
東スポWEB