「愛が終わった」と立民を離党…福井1区のスピリチュアル系「女性候補」、削除された「下品すぎるX投稿」の中身と、本人が語った“オカルト批判”への反論
レイキヒーリング
さっそく福井1区を騒がせている西山氏とは一体、どのような人物なのか。立憲民主党の公式サイトには、1976年1月生まれなどのプロフィールが記載されている。 「公式サイトによると、福井市の短大を卒業。英会話講師や、メガネ製造の関連企業で海外営業などの仕事を経て、地元の勝山市役所に勤めたとあります。他にも西山さんはブログなど精力的に投稿しており、結婚して子供が4人産まれたことや、離婚して市役所も辞め、シングルマザーとしてお子さんと共にドイツに移り住んだことなども綴られています」(同・記者) 西山氏が経営するマッサージサロンと民泊施設は今も公式サイトが公開されている。その中には自身の経歴として《UCSD カリフォルニア大学で国際英語教授法修了》との一文があるほか、ドイツで通訳などをしながら《国際タイマッサージ学校で1年間学びタイ古式マッサージ国際教授法修了》したことなどが紹介されている。 「公式サイトはマッサージによって《「身体」「精神」「エネルギー」を刺激》するとの記述があるほか、《レイキヒーリング》の施術も行うとあります。このレイキヒーリングについてウィキペディアは《手をかざす、または直接相手の体に手を置いて、生命エネルギー「レイキ」を流し込むという考え方・実践》と説明しています。憲法は思想および良心の自由を保障しています。国政選挙の立候補者がヒーリングを信じていても何の問題もありませんが、とはいえ、『オカルトで非科学的だ』と嫌気する有権者も相当な数に上るのではないでしょうか」(担当記者)
超保守王国・福井県
衆議院の解散が報じられていない段階でも、西山氏の言動は注目されている。批判の声も少なくない。となると、解散が現実味を増せば増すほど、西山氏に対する逆風が強くなっても不思議ではない。 実は、立憲民主党の内部からも、「西山さんを擁立して大丈夫なのか?」と不安視する声は出ていたという。党関係者が明かす。 「党の公認候補を決めることがどれだけ重要かは言うまでもなく、選考はきちんとしたプロセスを踏みます。経歴は精査し、党幹部が面接を行うなどして、擁立を決定します。その過程で、西山さんに対する異論は出ていましたから、今の状況も予想の範囲内だと言えます。ただ率直に言って、福井県は全国屈指の保守王国として知られ、例えば2022年の参院選の比例選では、自民党の投票率は45・33%に達しました」 2022年の参院比例選で自民党の得票率が最も高かったのは山口県で48・88%。2位は石川県で46・02%。そして3位が福井県だった。 「福井1区の歴史を振り返っても、2000年から8回の衆議院選挙が行われましたが、全て自民党の候補が勝利しています。比例復活ですら2005年と2009年の2回しかなく、稲田さんは2012年から連続4回の選挙で比例復活を許していません。前回2021年の選挙では約13・6万票を獲得したのに対し、相手候補は約7・1万票しか獲得できませんでした。まともな立候補者を擁立しようにも、該当者がいないのです」(同・関係者)