総投資額は5兆円! TSMC熊本を超える"ラピダス誘致"で注目の「北海道株」10選
●カナモト(9678)サービス業 《最低購入価格》27万9800円《配当利回り》2.68% 【企業概要】建設機械のレンタルが主力で、札幌本社・東京事業本部を拠点に広域展開。公共事業の堅い需要をベースに、クリーンエネルギー特需と半導体工場建設を見込んで強気に攻める ●北洋銀行(8524)銀行業 《最低購入価格》4万3600円 《配当利回り》2.98% 【企業概要】道内メインバンク動向調査では15年連続首位で貸出金シェアが約4割と、北海道経済の心臓部といえる存在。札幌市の「GX金融・資産運用特区」指定で受ける恩恵は計り知れない ●岩谷産業(8088)卸売業《最低購入価格》19万3600円 《配当利回り》1.68% 【企業概要】カセットコンロのイメージが強いが、産業用のLPガスやヘリウムガスなども手がける。水素の製造・供給はシェア7割と国内トップで、次世代クリーンエネルギーの主役を担う存在だ ●ファイバーゲート(9450)情報・通信 《最低購入価格》9万円 《配当利回り》3.00% 【企業概要】マンションなどの集合住宅や観光・商業・医療施設向けにWi-Fiサービスを提供。通信機器を自社製造しているため価格面で競争力があり、施設需要の増加から受ける恩恵は大きい ●ダイセキ(9793)サービス業 《最低購入価格》37万8000円 《配当利回り》1.75% 【企業概要】廃油や廃液・汚泥といった産業廃棄物の処理・リサイクルで25%のシェアを誇る。工場建設需要に加え半導体製造プロセスは廃液などの環境負荷が大きく、同社の出番が増えそうだ ●北海道電力(9509)電気・ガス業 《最低購入価格》8万8170円 《配当利回り》2.27% 【企業概要】工場立地・データセンター立地共に電力はそのカギとなる。クリーンエネルギー推進や同社の泊原発再稼働は道内経済の基盤となるもので、実現すれば株価への跳ね返りは大きい ●長野計器(7715)精密機器 《最低購入価格》25万3300円 《配当利回り》1.82% 【企業概要】水道やガスなどの圧力を計る機械式圧力計で世界トップ。半導体の製造プロセスではさまざまな流体の精密な圧力管理が不可欠であり、最高純利益更新や増配が今後も期待できそう ●さくらインターネット(3778)情報・通信 《最低購入価格》46万9500円 《配当利回り》0.09% 【企業概要】国内企業で唯一、政府が利用するクラウドサービスのひとつに認定され存在感は爆上がり! 同社が道内で運営する石狩データセンターは再生可能エネルギーを活用している ●豊田通商(8015)卸売業 《最低購入価格》27万3050円 《配当利回り》3.66% 【企業概要】トヨタ系列の総合商社で、自動車関連事業で利益の7割を稼ぐ。近年は北海道を中心とする風力発電で国内トップのユーラスエナジーを完全子会社化。再生可能エネルギー事業を推進中 ●アジアパイルHD(5288)ガラス・土石製品 《最低購入価格》7万8600円 《配当利回り》5.73% 【企業概要】構造物を支えるコンクリートパイル(基礎杭)の製造・施工で国内トップ。すでに熊本のTSMC工場建設で業績を伸ばしており、道内の半導体工場やデータセンター建設も追い風になりそう 取材・文/日野秀規 写真/時事通信社 共同通信社