【バドミントン日本ランキングサーキット】田中湧士が快勝V! 女子は髙橋明日香が後輩の挑戦をはねのけ優勝!<シングルス>
5月29日に開催された2024年日本ランキングサーキット(埼玉県・サイデン化学アリーナさいたま)最終日は、各種目決勝が行なわれた。ここでは男女シングルスの戦いをレポートする。 【男子シングルス】 第1シードvs第2シードの対決は、NTT東日本による同チーム対決。日本B代表の田中湧士が、昨年優勝の先輩・古賀穂に2-0で勝利した。試合開始からスピード全開でジャンピングスマッシュを叩き込み、雄叫びをあげる田中。古賀は前日までと変わらず、淡々とラリーを刻む。しかし、いつもの古賀らしくなかったのが、サイドアウトやバックアウトを出してしまったこと。対する田中は、持ち味の躍動感あふれるプレーを披露。フォア奥からジャンプを入れてのクロスカットで、第1ゲームを21-9で先取した。第2ゲームに入っても、田中の勢いは止まらず。角度あるスマッシュが、次々と古賀のコートに突き刺さる。 古賀も積極的に打ち込んでいったが、決めにいったプッシュをブロックして返されるなど、流れを引き寄せることはできなかった。最後は古賀がセンターに打ち込んだスマッシュを、田中がバックでクロスに引っ張り、古賀は一歩も動けず。初優勝を勝ち取った田中は、両手を広げて雄叫びをあげた。 ▼決勝(5月29日) 田中湧士(NTT東日本)②〔21-9、21-8〕0●古賀穂(NTT東日本) 【女子シングルス】 女子シングルスも同チーム対決。B代表の髙橋明日香(ヨネックス)が、後輩・木村百伽に2-0で勝ち、2019年以来、2回目の優勝を遂げた。第1ゲーム序盤は、髙橋に引けを取らない大型右腕・木村がリード。髙橋はロブのアウトが目立ち、ペースをつかめずにいた。しかし、豪快なスマッシュで得点を奪いながら差を詰め、中盤以降に髙橋が逆転、20-18でゲームポイント。そこから髙橋のミスもあり20-20。23-23まで競り合ったが、木村のプッシュがネットにかかり、最後はスマッシュがバックアウト。髙橋が25-23で第1ゲームを奪った。 第2ゲームは序盤から髙橋がリード。後ろの距離感が調整できたのか、木村がアウトとみたバックラインが2本インの判定。木村は中盤以降にミスが重なり、髙橋はチャンスを確実に仕留めてエースを奪っていく。16-12で髙橋リードの場面から木村のミスが続き、最後のラリーも木村のスマッシュがネットにかかってゲームオーバー。勝利を決めた髙橋は、静かに拳を握りしめた。 ▼決勝(5月29日) 髙橋明日香(ヨネックス)②〔25-23、21-12〕0●木村百伽(ヨネックス)
取材・文/平田美穂 写真/黒崎雅久