「ヤンデレカフェ!発想が天才かw」怖いもの見たさで見てみたい!?「本当にあるの?」「あるなら行きたい」と読者興奮【作者に聞く】
「ヤンデレ」という言葉をご存じだろうか?「病む」×「デレ」の2つを組み合わせた造語で、恋愛対象を愛するがあまり狂気的なほどの愛情を抱き、たびたび凶行に走る傾向の人を指す言葉だ。もともとはアニメや漫画で登場するキャラに対して使われていたが、現実でもヤンデレに近い人は存在するという。この漫画は、そんなヤンデレをこよなく愛する“ヤンデレ好き”のためのカフェが舞台だ。 【漫画】本作「ヤンデレカフェへようこそ」を読む 「ヤンデレカフェ」は、ときに狂気的な行動を起こすヤンデレを、気軽に安全に楽しめる体験型カフェとして作品上に登場する。カフェで注文できる飲食物は見るからに怪しげで、そのメニュー名はズバリ「異物混入してそうなメニュー(1280円)」。ヤンデレ店員さんの「何も入っていないよ」という“絶対何か入れてるだろ”と突っ込みたくなる振りとともに提供される。手錠・包丁・注射・監禁などのオプションまでそろう充実ぶりだ(※あくまでも安全)。読者からは「ヤンデレカフェって~w発想が天才かww」という声が飛び、さらには「最高すぎる!このカフェ行ってみたい~!」「本当にあるのかと思った、いや、あるのかな?あるなら行ってみたい」「こんなとこあったらマジで行ってみたいです」というコメントが相次いだ。 ヤンデレ好きもそうでない人も、誰もが怖いもの見たさで一度は行ってみたくなる「ヤンデレカフェ」という設定の本作を描いたのは、漫画家のひのみや(@ominomiya3)さんだ。本作「ヤンデレカフェへようこそ」は、2021年6月のpixivコミック月例賞で大賞を受賞。その後、商業連載をスタートし、2024年2月に単行本化にまで至った人気作だ。本作についてひのみやさんに詳しく話を聞いてみた。 ――ヤンデレをテーマとした「ヤンデレカフェへようこそ」を描いたきっかけを教えてください。 もともとは趣味で描いていた作品です。ヤンデレが好きで、その想いを発散したい一心で、漫画を描いたところ、2021年6月のpixivコミック月例賞で大賞を受賞し、それから運よく商業連載へと話が運び、単行本化にまで至りました。単行本化の連絡をいただいた時期は体調を崩してちょうど会社を退職したタイミングだったので、これからは漫画を描いて生きてみようというきっかけにつながった大切な作品です。 ――本作の見どころや魅力を教えてください。 「ヤンデレを楽しめるカフェがあったらどんなにすてきだろう…」という想いから始まり、自分の考えるヤンデレの最高なところをたくさん盛り込んだ作品になっています。なので、私と同じくヤンデレに飢えている方の潤いになれたら幸いです。とはいえ、コメディ要素も盛り込んだお話なので重くなりすぎず、ヤンデレを知らない方も気軽に楽しめるかと思います。 ――「ヤンデレカフェへようこそ」は今も「ガンガンpixiv」にて連載中なんですよね。 はい。pixivで個人連載していたヤンデレカフェからさらに物語は続き、これからは新しいヤンデレ(?)な店員さんもカフェに加わります。新たな人物の登場で、これまでの彼らとは違う一面を覗くことができると思いますので、ぜひ読んでみてください。 「本カフェでは“安心・安全”に至高のヤンデレをお届けします」というコンセプトのヤンデレカフェを舞台に巻き起こるドタバタ劇。店員さんたちがサービスとして繰り広げてくれる“洗練された恐怖”と“重い愛”の数々…本作のページをめくり、魅惑的なヤンデレワールドを疑似体験してみてはいかがだろうか? 取材協力:ひのみや(@ominomiya3)/スクウェア・エニックス