大関琴桜、十両琴栄峰と連続9番「教えて、気づきもある」 教えることは学びにつながる
初の綱とりを目指す大関琴桜(27)は4日、千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で部屋の十両琴栄峰と連続9番取った。うち2番はあえてもろ差しを許し、体格が小さい相手に攻めさせた後、稽古を中断して技術指導。体の寄せ方、膝の使い方などを細かくアドバイスした。 部屋の先輩、元大関琴奨菊や元関脇琴勇輝の名を挙げ「自分も引っ張り上げてもらった。どうやったら得意なところを生かし切れるかを考えてほしい。自分にとっても稽古相手が育つし、教えて、気づきもある。それがずっとみてきたうちの部屋の環境」。教えることは学ぶこと。祖父で元横綱琴桜の先代師匠から根づく空気感。部屋全体を見渡し、品格も養う。 大関豊昇龍も初の横綱昇進に挑み、横綱同時昇進の可能性も浮上するが、「人は人。関係ない」。6日には横綱審議委員会による稽古総見。それ以降は出稽古にも赴く予定で、ピッチを上げていく。(奥村展也)