うまくいかないことは「アドラー流」で解決。自分と相手を勇気づける4つのヒント
著名な心理学者、アルフレッド・アドラー。多くのビジネスパーソンが、彼の著書をバイブルにし、数々の名言を胸に刻んで仕事や人生に生かしています。 しかし、「いつかふれてみたい」と思いながらそのままになってしまっている人や「心理学はちょっとハードルが高くて…」という人もいるでしょう。 そこで今回は、誰にでも取り入れやすい「自分にやさしくなるため」のアドラー心理学を『アドラー流 気にしないヒント 自分にやさしくなれる法』(三笠書房)から紹介します。
簡単ですぐに役立つのが「アドラー心理学」
この本は、『「勇気づけ」でやる気を引き出す! アドラー流リーダーの伝え方』(秀和システム)を加筆・再編集・改題して文庫化したもの。どちらも著者は、40年もアドラー心理学のカウンセラーを務めてきたという岩井俊憲さんです。 アドラー心理学とは、フロイトやユングとともに「臨床心理学の3大巨頭」と呼ばれており、仕事や子育て、自己啓発などに効果のあることが認められています。 岩井さんの解釈は「アドラー心理学とは実践の心理学」。簡単ですぐに役立てることができるところが大きな魅力なのだとか。 たとえば、何事もうまくいかなくて落ち込んでいるときに「今日こそは!」と意気込むのではなく「まず1日の最初と最後だけをよくしてみよう」と考えるとか、苦手な人のことをダメ出しするのではなく「ヨイ出し(いいところ探すこと)」をするといった内容です。 こういったアドラーの教えを生かせば、面白いほど「自分の気持ちが変わる」「人の気持ちがわかる」「相手にいちいち振り回されない」「自分の思いをうまく伝えられる」「何が起きても気にしなくなる」ようになってきます。 (『アドラー流 気にしないヒント 自分にやさしくなれる法』5ページ) 実践することを大切にし、解決につながるヒントとなるのが「アドラー心理学」。なんだか気分が上向きになっていくコツを、具体的に紹介していきましょう。