平井丈雅代表（右）に「一本取られた」村上和成

　初代タイガーマスクの佐山サトルが主宰する「ストロングスタイルプロレス」（ＳＳＰＷ）レジェンド王者・村上和成が２１日、都内の初代タイガーマスク事務所を訪れ、平井丈雅代表に一本取られる失態をさらした。 　村上は今月１５日にＳＳＰＷが都内で１１月５日に新宿ＦＡＣＥ大会のカード発表会見を対戦相手に不満を持ち出席をボイコットした。 　ＳＳＰＷの平井丈雅代表が提示したカードは、村上がダーク・ウルフと組んでスーパー・タイガー、関本大介と対戦。会見直前にこのカードを聞かされ「納得できない」と帰宅した。 　そして、会見の数日後に平井代表が「月曜日に村上選手が事務所に来ます」とプロレスマスコミ各社に知らせると予定通りこの日、村上が都内の「初代タイガーマスク事務所」に姿を見せた。 　ところが村上がドアを開こうとすると事務所は施錠され入れない事態。業を煮やした村上は、平井代表のスマホに電話するも事務所の中から着信音が聞こえるも平井代表が出ることはなかった。自ら報道陣を集めながら完全な居留守を決め込み村上を追い詰めた平井代表。ドアを連打しても出てこない状況に業を煮やした村上は、一度、事務所が入るビルを出ると報道陣の１人である「バトルニュース」の伊藤代表に平井代表の携帯に電話させると平井代表は、受話器を取り事務所にいることを確認した。 　再び事務所へ行くと今度は、部屋から出て来た平井代表が「出入り禁止」との貼り紙を貼っており、ようやく対面がかない新宿大会のカード変更を要求した。これに平井代表は涙を浮かべ「村上さんは佐山先生の一番弟子だと宣言されていました。弟子だと宣言されるのであれば、初代タイガーマスクの団体のカードにはキチッと参戦いただかないといけないと思っております」と反論。佐山の存在を持ち出す平井氏の説得に村上は「お前汚ねぇな。ここでこのカード切るの。佐山先生の使い方うめぇな。そりゃ一番弟子なんだから出てやるよ」と完全に一本取られボイコットを翻意。そして「先生の顔に泥を塗らないようにしてやる。その代わりどんな試合になるかわかんねーぞ！そこは自分で考えてケツ拭けよ！ほんとの一番弟子がどういうものだか教えてやるよ」と失態をぬぐい去ろうと吐き捨てるのが精いっぱいだった。 　事務所への急襲も事前にさらされ、加えてボイコットの実力行使に出たが平井代表に一本取られてしまった村上。平成のテロリストがどう巻き返すのか。１１・５新宿大会が風雲急を告げてきた。 　◆１１・５新宿大会決定済みカード 　▼タッグマッチ３０分１本勝負 ジャガー横田、Ｓａｒｅｅｅ　ｖｓ　タイガー・クイーン、藪下めぐみ 　▼タッグマッチ３０分１本勝負 村上和成、ダーク・ウルフ　ｖｓ　スーパー・タイガー、関本大介 　▼３０分１本勝負 船木誠勝　ｖｓ　間下隼人 　▼３０分１本勝負 ダーク・ウナギ　ｖｓ　ＣｈｉＣｈｉ