24年、M&Aが過去最多 4700件、上場企業3割
日本企業が関連する企業の合併・買収(M&A)が、2024年に前年比17.1%増の4700件で過去最多を更新したことが6日、M&Aの調査会社「レコフデータ」(東京)の集計で分かった。上場企業の事業再編の動きが活発化し、全体の約3割を占めた。オーナーや経営者らが株式を売却する「事業承継M&A」も31.4%増の920件となり、過去最多だった。 総額は8.0%増の19兆6964億円。過去最大だった18年の29兆6887億円に次ぐ水準だった。 1件当たりの金額が最も大きかったのは日本生命保険による米系生保の「レゾリューションライフ」の買収で、1兆2500億円だった。半導体大手ルネサスエレクトロニクスによる、米国の電子機器設計関連会社「アルティウム」の買収が8897億円で続いた。 日本のベンチャー企業へのM&Aは1.2%増の1276件。同意なきTOBは3件だった。