「引き角女子」として話題沸騰!ミス日本「海の日」有馬佳奈さんインタビュー
こんなすごい盛り上がりになるとは夢にも思いませんでした
1月22日、「第56回ミス日本コンテスト2024」が開催され、鹿児島県出身の有馬佳奈さん(22)がミス日本「海の日」に輝きました。「趣味は将棋で、高校時代は全国大会に3度出場。戦術にこだわりはないが居飛車、飯島流引き角戦法にハマっていた」というプロフィールに将棋界隈は騒然。 【写真】有馬佳奈さんのインタビュー時撮影画像。飯島栄治八段とのツーショットも 将棋戦法の中でも比較的マニアックな戦法である飯島流引き角戦法の使い手で全国大会出場経験者だったとは。このニュースで飯島流引き角戦法はトレンドワードとなり、一気に注目が集まりました。 将棋情報局では、さっそく有馬さんのインタビューを試みました。引き角戦法の創始者である飯島栄治八段もご同席くださって、大変楽しいインタビューになりました。 それでは、どうぞ! ――本日はお忙しい中インタビューを受けていただきありがとうございます。 「いえいえ、こちらこそありがとうございます」 ――改めて、このたびはミス日本「海の日」の受賞、誠におめでとうございます。 「ありがとうございます」 ――まず、ミス日本「海の日」について、簡単に教えていただけますでしょうか。 「島国日本になくてはならない海の恵みに感謝して、海洋業界への理解・関心を高める役割を担うのがミス日本「海の日」です」 ――海洋関係のイベントなどに参加されるのですね。 「はい。3月に開催される『ジャパンインターナショナルボートショー』ですとか、海難救助にあたるボランティアの活動を支援する『青い羽根募金』のキャラクターなどを務めさせていただく予定です」 ――ミス日本のいろいろな賞がある中でミス日本「海の日」に選ばれた感想はいかがでしたか? 「うれしかったです。私が勉強している航空宇宙工学と海はつながりがあって、飛行機は空を飛んでいますが、空気という流体の中を進むので、空気と水の違いはあっても、流体という点では同じです。また、飛行機は海を超えるものなので、そういう意味でも近いと思っています。今回選んでいただいたので、これから船舶免許なども取っていきたいです。航空宇宙学科で流体力学を習っているので、船を運転するときは周りの渦もしっかり観察したいですね。『カルマン渦だ~』という感じで(笑)」 ※カルマン渦・・・流れの中に立つ柱の両側から、交互に規則正しく一定間隔で発生する渦 ――航空宇宙工学を勉強されているのですね。 「はい。昨年の9月にはアメリカでロケットの打ち上げを見学させていただきました。2月にはJAXAと協力して研究しているところを見学させていただく予定です」 ――大学2年生でそこまで専門的なことをするのはすごいですね。 「研究室が決まるのは4年生なんですけど、高校生の時に研究を始めていまして、その研究を評価していただいてイギリスのケンブリッジ大学でリブレット構造についてプレゼンをした経験があります。それがきっかけで教授に話しかけていただけることが何回かあって、『研究室で勉強させてほしいです!』とお願いしました。見学については、ミス日本の記事を読んでくださった研究室の方に誘っていただきました」 ※リブレット構造・・・流れの中の物体表面における摩擦抵抗を低減する、サメ肌をモチーフにした人工の微細構造 ――ドローンの電装もされるということですが、これがドローンの基板なんですか。 「そうです。この基板はアメリカで上空4㎞から落下したんですけど無事だったんです。はんだごてを使って作りました。途中何回も髪の毛を燃やしてしまって、ロングだったのがボブになりました(笑)」 ――SNSで基板がキレイだとほめている方もいました。 「うれしかったです。ミス日本の記事が出たとき、私としてはケンブリッジ大学やドローンの話を取り上げていただけるのかなと思っていたのですが、将棋の話しか出てこないので驚きました(笑)」