「引き角女子」として話題沸騰!ミス日本「海の日」有馬佳奈さんインタビュー
実際の棋力はどれくらい?
――棋力はどれくらいなんですか? 「どうなんでしょう。具体的な段位はわからないんですけど、高校の全国大会に出場した当時、出場女子100人のうち40位辺りでした。今は将棋から離れてしまったのでそれよりもっと下です。SNSで強いと思われてしまっていて、どうしようと思っています(笑)。 実は今、鹿児島県の男子代表が東大の同じクラスにいるんです。その子が最近の盛り上がりをみて、『やばいから今から将棋の練習手伝ってあげる』と言ってくれて(笑)。これを機にもう一回将棋を頑張ろうかなと思っています」 ――将棋は男性が多い世界ですが、将棋を続けていくうえで苦労はなかったですか? 「苦労はあまりなかったです。むしろ強い相手がたくさんいたので良かったなと思います。自分よりちょっと強い相手に勝てそうで勝てない感じもいいですし、たまに勝てたときはすごくうれしかったです。また、自分より圧倒的に強い相手には勝てないんですけど、こういう風に強くなりたい!と思えたので、自分にとってはとても良かったと思います」 ――素晴らしいですね。私は負けるとつまらないです(笑) 「私のいた将棋部が結構ワイワイしゃべりながら将棋を指す感じでした。対局中に『そんなところに指さないでー』とか『やめてよー』と言いながら指していたので楽しかったですね。私は相居飛車が苦手なので、相手が居飛車にしてきたら『ダメダメ、四間飛車にしてね』と言って相手の飛車を動かしたりしていました」 ――将棋を続けてきて何か良かったことはありますか? 「それは今ですよ(笑)。この瞬間です。飯島先生にお会いできると思って生きていませんでしたので」 ――現在、プロの将棋界は藤井聡太八冠がすべてのタイトルを手にしています。同年代としてどう見ていますか? 「私は将棋を指していてあんなに集中力が続かないですし、負けそうになると『もう無理だ』と思ってしまうんです。でも藤井さんは負けそうになっても勝ち筋を探し続けて、実際に逆転勝ちをされることも多いので、本当に同年代とは思えないくらいすごい人です。 ただ、藤井さんの本棚にも引き角戦法の本があって、そこは同じだったのでうれしかったです(笑)」 ――『推しの子』に同じ名前のキャラクターがいることも話題になっています。 「名前がきっかけでいろいろな方に興味を持っていただいたので、有馬かなちゃんには大感謝です。『推しの子』が実写化されることになったとき、私に連絡がくるかな?と思ったんですが、来ませんでした(笑)。有馬かなちゃんといえばピーマン体操ですけど、しっかり踊れます」 ――今後はどういう活動をされて、何を目指していきたいですか? 「ミス日本「海の日」としては海洋関係のイベントを通して海や船や港の魅力を伝えたり、あとはマリンスポーツの楽しさも伝えて行けたらいいなと思っています。私自身、もともと海の近くで生まれ育ってきましたし、ミス日本の勉強会でも海についてたくさん学びました。これからもどんどん海に関する知識を深めていきたいです。 大学の勉強のほうでは、来年度から研究室に入って本格的に研究していくので、まずは研究テーマを探すところから始めたいと思います」 ――最後に、これから将棋関係のお仕事もチャンスがあればしていただけますか? 「ぜひ!という感じです。棋士の先生とこうしてお会いできるだけでうれしいので。 今日飯島先生にお会いできるということで、昨日ずっとニコニコしていたら、学科の男子に『気持ち悪いぞ』と言われてしまいました(笑)。機会があればぜひお願いしたいと思っています」 ――有馬さんが望めば、たくさんあると思いますよ。これからのご活躍に期待しております。 本日はありがとうございました。 「こちらこそありがとうございました」
将棋情報局