SNSなどでも株価が変動 「適時開示」以外にも注意したい情報源とは?
26日の伊藤忠商事株式の終値は1262円だったのですが、グラウカスのレポートが発表された後、27日は一時1135.5円まで値を下げました。しかし、その後は回復し、9月5日には26日の終値を上回る1273.5円まで値を上げ、最終的にグラウカスではなく伊藤忠商事の見解が投資家に支持される形となりました。 伊藤忠商事の株価
結局、今回のグラウカスのレポートは、「会計不正の発見」ではなく「異議申立て」だったようです。今後も、グラウカスやほかの空売り投資家が、同様のレポートを発表してくるかもしれません。しかし、彼らの「声の大きさ」に惑わされず、そのレポートの内容を冷静に見極める必要があるでしょう。 (事業創造大学院大学准教授 鈴木広樹)