ついに変動金利が上昇!住宅ローンの適用金利が上昇する今、固定金利に変えるべきなのか
すでに変動金利を借りていて不安な方へ
まず、変動金利で借りている方はほとんどの人が元利均等返済で借りていると考えられるが、その場合、金利が急激に上がったとしても返済額は急に増えたりしない。 適用金利は6か月ごとに変更されているが、返済額は5年ごとにしか変わらない。かつ、5年ごとにその返済額は増える場合でも以前の返済額の125%は超えないように設定される(超えた分は次の5年に、それでも残る場合は最終返済日に返済)。 残存期間が10年と短い場合は固定金利に変更しても1%前後ではあるが、変動金利が今の倍以上の1%超まで急に10年以内に上がってしまう可能性は低いと考える。したがって、今から慌てて固定金利に変える必要はないだろう。 また、残存期間が長いためフラット35への借り換えを行う場合は、再度借入に関する事務手数料がかかり、借入金額の3~5%程度かかる。例えば、3,000万円の借り換えると90~150万円かかり、かつ固定金利は適用金利が高いため借り換え後の返済額は大きく増えることになる。したがって、変動金利を借りている人が慌てて固定金利に変更するのは早計と言える。それよりも、今後もゆるやかに利上げする可能性に備えておく方が得策だろう。 (参考)長・短期プライムレート(主要行)の推移 : 日本銀行 Bank of Japan (boj.or.jp) 文/大堀貴子
@DIME編集部